南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

イラク復興支援の資格

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最近大学のある講義で、イラクの戦後復興についての発言を聞いて非常に憤慨した。当時の講義メモによって、書き起こしてみたい。「戦後のイラク復興は、アメリカ合衆国とその戦争協力者に限られる、というのはおかしい。国連やフランス、ドイツなどの非戦闘参加国を中心にするべきだ。一方的に、自由をもたらすなどといって国を荒廃させた勢力に、今度は、さあ、平穏を、食料をあげますよ、と言われて誰が嬉しいか?」と言うものだ。しかし、筆者はこう考える。フセイン元大統領が拘束された際、ドイツの政府関係者は米国に祝電を送っている。戦闘に参加しないで、アメリカとその同盟国を悪人視しておきながら、結局はフセイン政権打倒は当然と考えている。つまり行動を起こさず、後から好利益を得ようとする偽善者なのだ。民族排他主義で、文明は遅れ、独裁政権下の国。それはどの国においても、叩き潰したい存在に違いない。それをただ心底にしまっておいて他人が成功させてから喜ぶか、自ら行動を起こしてその体制をこの世から排斥するかのどちらかである。また国連についてもいえば、もはや医療・経済発展等を除いて、国連は無能である。とくに国家間の争乱に介入する余地はもう無い。リアリズムを真っ向から支持するわけではないが、この国際機関は、国際連盟と同じ道をたどりつつあるのだ。イラクについては多国籍の支援を推進しているが、もともと米国主導で始まった戦争に、制止をかけることができなかった罪は、開戦国より重い。開戦国が正しいとは言わないが、非戦闘参加国・機関の真価は問い直すべきである。結:結局先進国のアタマしか持たない国や機関に戦後復興の協力資格は無い。【2003/12/21/PM】