南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

戯言で済ませてくれ

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 凶刃的狂言で、はじめにお断りから入るなんて本当に情けない。でもね、扱うものがアレだから単に笑止で済ませてくれない人もいるのである。本当に只ふと気付いただけで、他意はありません。では始める。チョンマゲや「馬鹿でもチョンでも」のチョンという言葉。あれは韓国・朝鮮人のことを指す差別語として知られている。「朝鮮」という言葉を当地の言語で「チョソン」というところから来ているらしい。ところが私はそうは思わない。チョンは朝鮮・韓半島ではなく、中国から来たものではないか。即ち中国人または中国のことを示すのだと思うのだ。大国清はアヘン戦争などにおいてイギリスにあっけなく屈し、列強に次々と開拓されてゆく。日本はそれを見て危機感を抱きながら、同時にアジアの覇者という印象を崩していった。それが軟な中国としてのイメージ「チョン」を形成し、あっけなさや終末を表す言葉になった。更にこの意識を増長したのが日清戦争で、ここでの勝利は日本の中国に対する優越感を誕生させた。この考えの元となったのは、中国という言葉の現地語発音「zhongguo(ジョングオ)」である。「チョンクオ」にも聞こえるこの発音は、恐らく日明貿易などで聞きなれたものだったと思われる。ズーズー弁など国内の方言においてすら偏見を持つこの国のことだから、弱体化した大国の言葉も蔑み見たのだろう。結:いづれにしても差別は差別。【2004/02/18/PM】