南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

初回道(はっかいどう)の旅<5>:苔の洞門、モーラップ、野鳥の森

曇→晴
夕べのベランダから樽前を望んでみるも、ほとんど曇っていた。今日は学童連、ハイキングに行くらしい。昨夜は結構静かだった。同室の男性は折り畳み自転車で旅していた。

南岸から紋別get

今日は南岸をメインに走る。しかし、支笏湖温泉郷を出てすぐに雨が降り出した。小雨だが、走るのにはやや危ない。支笏洞爺国立公園と書かれた看板の前で一待ち。そこからしばらく砂利道。車に砂埃を上げられる苦しいところ。再び舗装道(国道276)に出て、湖岸に向かって走っていると、砂利道を避けて迂回してきたバイク連に追い越される。ここではバイクもレーシング並に飛ばすので、かなり恐怖を覚える。でも、こっちもちゃんとサイクリング道が整備されているので、撥ねられることはない。
サイクリング道途中の、わずかに踏み固められた小道を行くと浜に出た。パイプいすの残骸があることから、ここが秘密の湖水浴場であったことが推定できる。だが今は人一人いない。今年は家族で海水浴に行けなさそうなので、ここで一人で湖水浴をやりたかったが水着を持ってない。それにモーラップからの水上バイクが通過するので気楽にやれない。しばらく波打ち際で休んでいると、北の山々が晴れてきた。紋別岳頂上がはっきり見えたところで一枚撮って、その浜を後にした。水も綺麗だし、家族で来たいと思った。

風不死も山頂見える。樽前のドームは不可。苔の洞門までは意外と遠し。

しだいに天候は回復。支笏湖はいつも朝方は曇っていて不安定だが、昼近くになると晴れていることが多かった。この国道とサイクリングロードは、風不死岳の足元を湖岸ギリギリで走る。だからアップダウンが激しく、数も多い。昨日のような延々登りじゃないが、結構疲れる。元々、計画では湖畔の「野鳥の森」を散策するだけの休息日となっていたんだが、意外とYHでしっかり疲労が取れ、余力がありそうな気がしたので、来てしまったのだ。多分大自然の中で、空気もいいので、疲労回復に効果が高いのだろう。
見上げれば風不死の山頂が垣間見えた。その向こうに、やや低い樽前山があるはずなのだが、霧もやが精一杯。
13時ころ、苔の洞門に到着。先に浜で小一時間休憩したとはいえ、やっぱり時間がかかった。まぁ、早く着くのが目的じゃなし。休息日だから、こんなもんだろう。苔の洞門というのは、樽前山噴火時に溶岩が流れてできたもので、岩の表面にびっしり苔が生えていることからこの名がついている。1km弱の遊歩道を歩いて、見学台まで上がる。現在は岩の崩落の恐れがあるので、洞門内を歩くことはできない。入り口だけを公開している。ドームが撮れなければ、これが唯一の樽前の姿となる、と思って撮影した。(ところが、フラッシュを焚いても相当な日陰なので、現像で完全に死んでしまい、プリントしてもらえなかった。これがさらに、上陸日に火口ドームを撮らなかったことへの後悔を助長させる。)

モーラップ浜「湖の家」群。最も賑やか。

幌美内と並んで、大きなキャンプ場と湖水浴場を有するモーラップ浜で昼をとる。モーラップはアイヌ語で小さい山を意味するが、確かに周囲の火山どもとは比べ物にならないほど低い。その麓には、札幌や小樽などから若者たちが集まり、本州と変わらないほどの水着連中で溢れかえる。「海の家」ならぬ「湖の家」が立ち並び、幌美内よりも騒々しい。キャンプ場もあるが、札幌程度なら十分日帰りもでき、手軽な場所らしい。カルデラ湖の多い北海道では、海水浴より湖水浴のほうがメジャーなのかもしれない。

洗濯250円

この旅は総日数12日なので、確実に2,3回は洗濯を迫られる。その一回目は支笏湖YHのコインランドリーであった。なんか学童連中のハイキング後の衣類が洗濯槽に放置されていて、なかなか出してくれないので厄介だった。YHでは順序良く廻してくれないと、乾きが悪くて困る人もいるのだよ。

野鳥の森:エゾアジサイの名を確認

やっと洗濯物を乾燥機に放り込んで35分回させた後、夕飯まで散歩に出かけることができた。あらためて山線の鉄橋を眺めたり、湖畔を歩いたりして、多少躊躇ったが野鳥の森に入ってみた。モーラップまでは繋がってない、と書いてあったが、かなり急な階段を登っていく。野鳥観察道とはいえ、随分厳しい道だ。夕飯への空腹もあって、早くからバテてきた。野鳥どころか熊の出そうな時間帯でもある。真ん中くらいで引き返す。途中の草花説明板を読んで、これまでのサイクリングで見た花の中に、エゾアジサイがあったことに気づく。本州で見るアジサイと違って、花が大きく固まっていないのが特徴。野鳥は見れず、きつい登りだったが、こんな収穫があった。

夕飯、ジンギスカン鍋。スープカレー?(札幌)の話

この支笏湖YHで最も楽しかった食事。メインはジンギスカン。羊の肉というけれど、本当かどうかは知らない。賑やかな学童連中と離れて、旅人だけでの夕食。話が弾んで楽しかった。初めて名古屋の方に会った。塩狩温泉YHではジンギスカン食べ放題だという。札幌発のスープカレーが最近有名だそうで、食べてみたいという話があった。俺も15日には札幌に行くので、見かけたら試してみようと思った。
実は、苫小牧に上陸したとき、お昼に弁当屋さんでカレーを買って食べたんだけど、これがスープカレーなるものであることは帰ってから知った。

夜:晴/曇 観測20:00〜21:30 ホテル裏 流星3(6) 衛星1

カッコ内は幻を含む
物足りない。腰痛(疲労?)で退却。
寝転んで空を眺めていたら、アジア系外国人らしい数人が通りかかり、「大丈夫ですか?」と問われてしまった。気分が悪くて倒れているとでも思ったんだろう。「星を見ているんです」と何度も答えたが、通じたか分からない。ちょうど空もほとんど曇っていたので、通じても怪しまれたことだろう。
樽前を撮りたい
つづく