南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

祝・台湾新幹線開業

今年の春節までには開業できて良かったです。ホントは一昨年にはできていて、去年訪台したときは乗れてたはずなんですけどね。先日チラッと記した、青蔵(青海チベット)鉄道を開通させた大陸中国に遅れをとったのは、西欧技術と日本技術のせめぎあいによるところが大きいと思われる。西欧技術型の大陸中国の鉄道に対抗する形での、日本技術型の台湾の鉄道ができては、後々統一だか独立だかで困る。それで一応曲がりなりにも市場主義という形式での二者対立が繰り広げられ、遅れにつながった。日本の技術は優秀なのだから、おじけづくことなく、また政治的な背景を気にすることなく早急に参入していけば良かったのである。しかしまぁ結果的には、信号などの運行システムに日本の技術が取り入れられ、車両も日本の新幹線スタイルを模しているから、台湾色が出たのではないかと思う。東部幹線には振り子式車両「太魯閣号」も導入され、大陸に劣らぬ最新技術鉄道が整備されてきているから、まずまず一安心である。
さて、運賃は台北=高雄間で1400台湾元だそうである。昨年の訪台で、一度の支払い最高額は太魯閣観光のタクシーチャーター2000元であるから、1400と聞くとまぁ高いわ、と感じる。安ホテルなら2泊出来る。ただ、航空路より30%安いそうなので、使えることは使えるのだろう。国内線空路は4社ほどが競合しているそうだが、それでも新幹線のほうが安いのなら利用者は増すものと思われる。大事なのは、在来線と同様、事故や遅延を多発させないことだ。日本並みに正確さを保てとは言わないが、せめて精鋭高速鉄道だけは、その辺をうまくやって欲しい。台北MRTはできてるみたいだ。数年後には高雄にもMRTが開業するらしい。次は台中MRTが計画されることだろう。できれば私鉄も開業して欲しい、と思うのが日本人らしい南蛇井である。中小企業の国台湾ですから。
東部を最新特急で駆け抜け、台東・高雄・台南を主に見物して、可能なら澎湖・阿里山・日月譚に寄って台中から台北まで新幹線に乗ろう、というのがセカンド訪台プランである。今度は南部を主軸に、前よりも積極的に旨い物を食いたいと思う。まぁ当分実現できそうに無いので、ゆっくり温めようと思う。それまでなるべく平和であって欲しい。