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南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

许昌鄢陵(Yanling)兴国寺塔

兴国寺塔というのは大変謎な文物であって、数々の情報が氾濫して一体どちらが本物なのか定かではない。古い書物やインターネット情報では尉氏县城内となっている。これについては、私がこの目で確認した限りでは「古塔」と称されるに過ぎなかった*1。それに対して、今回は明らかに兴国寺域内にある塔を確認できた。
場所は尉氏編でも述べた、鄢陵(Yanling)县马栏镇。鄢陵县は开封市より南へ100km弱、バスで22元・約2時間。县城からさらに6kmほどで马栏镇に至る。この機会がなければ、二度と敢えてこんなとこまで探しに来ることはなかっただろうから、大変神に感謝している。
さて、兴国寺塔は镇の西側、省道を脇へ200mほど入ったところにある。昨日ここへ着いたばかりのときは気づかなかったが、省道上に小さな案内板が出ている。省道から塔は見えないから見過ごさないで欲しい(誰が。この寺院は省級保護文物であるが、無料で見学できる。日本語のできる学生がいるのにちっとも翻訳してくれないから、禅宗の寺であるということだけはわかった。このド田舎で塔以外に目立つものもないのに、割と院内や仏像の保存状態は良い。鄢陵仏教協会という名ばかりの事務所があって、老人が一人トウモロコシを干していた。
で、塔は院の外にある。院内でしばらく塔に接近しようと試みたが、どうしてもできなかったのは当然である。高さは尉氏のものとほぼ同じくらい。様々な角度から眺めてみたが、やっぱりネット上の画像は尉氏だと思った。ここは寺以外に建物がないのでそんなに陰にならない。造りは7,8層だが、規模からして3層目まで登るのが精一杯である。じっさい裏側に階段を見つけたが封鎖されている。ともかく本物を確認できただけで、大変満足の域に達した。
結構気づかぬうちに河南の塔めぐりをしている。开封铁塔、开封繁塔、许昌文锋塔、安阳文锋塔、尉氏古塔、兴国寺塔、、、まだ忘れている気が。

(map:鄢陵兴国寺塔)

*1:08年5月14日参照