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南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

郑州地铁計画図

やっと郑州の地下鉄建設が着工するようなので、その計画図を閲覧してみる。
郑州6条地铁规划线路图(中国河南省省都鄭州市における6本の地下鉄路線建設計画図)
現在計画されている路線は全部で6本。都市規模とこれからの拡張を踏まえて、まぁとりあえずこのくらいの数量でよかろう。ほとんどが東西貫通型である。新しい市街区が東へ拡大するにともなってか、路線が全体的に現在の市街より東よりへ軸をおいている。名古屋と同じだね。既に環状化された名城線は栄を西側に通して、全体的に東部丘陵方面に回した。これとやや似て、環状線となるらしい5号線は、郑州駅より西側を回っているものの、現在の都心である二七塔から駅にかけての一体は西よりに属する形だ。ちなみに、図の端から端へ東西にひょろ〜んと流れているのは、これは実存する国鉄ではない。これもまだ計画上か未着工段階にある、开封(金明広場)から郑州を通って洛阳に至るらしい軽軌鉄道の路線である。ラオシーの話によると、既に領導様がここ1,2年以内に完成させるとのたまったそうだが、ちっとも工事をしている気配はないから、地下鉄よりも遠い未来の話だと思われる。私の作った架空鉄道が人民政府に採用されたわけでもないので騒がないように。
さて、この計画図は、同市民の移動、既存公共交通の利用状況、主要道路の交通量などに基づいて作られているのか、私の数回の同市訪問からでは確認しがたい。が、1号線、あまりにクネクネしすぎじゃね? 幹線として、郑州大学,火车站,二七塔广场,紫荆山,会展中心と「良いとこ取り」ばっかりした結果のようにも見える。やっと黄河の河原に建設された大都市の地も少しは固まって、地下鉄を造ろうという段階になったばかりのくせに、そんな難関工事じゃとても今世紀中に完成しないね。この路線、金水路を基軸にしているようだから、もっと道に沿ったまま真っ直ぐにやったらいい。2号線のように。花园路・紫荊山路を軸とした、この2号から建設は始めるといいだろう。郑州の地下鉄路線に東西横断は不可欠だが、まず手始めとして南北から、というのは有りだ。そして1号は再考願いたい。
と思っている矢先、なんと1号線から一期工事が始まってしまうらしい。この路線のどの区間から始めるのか分からないが、比較的道幅や空いた土地がある東方からやるとしたら、さっそく悪計画を施行してしまうことになる。ここで俺だけが蜂起してても仕方ないんだけども、それこそここの慣習にならって二三年は先延ばしさせたいなぁ。
省都クラスの大都市が地下鉄を建設するのには、市内の交通量を緩和し渋滞を減らす目的があるのだろう。しかし、地下鉄を造ってしまえば渋滞が減らせるというものでも、実はない。さらに市民の移動手段として造られたはずの地下鉄が、バスとうまくかみ合わないために、逆に不便になったりすることもある*1。地下鉄を造ると同時に、市バス路線を整理したり、違法駐車を取り締まったり、駐車場を増やしたりといった策を講じていかないと、ぜんぜん意味がない。地下鉄は、都市における渋滞軽減と新しい(自家用車・バス・タクシーに次ぐサブ的な)交通手段の提供、ではなくて、都市の幹線道路に匹敵する主要交通手段に位置づけ、地下鉄路線からバス路線を派生させる形に編成しなければならない。まだ地下鉄建設の見通しがない他の大都市においても同じで、地下鉄に相当するような主要バス路線と、あるエリアのみを運行する近距離路線とに分け、これを路線番号に示して利用者に対し分かりやすくするべきである。郑州なんか先にこっちをやってほしいくらいだったのに、先走って地下鉄に手を出すから、たぶんまた上海のようなダメ都市になるんだろう。
それから、建設と同時に、道路の拡幅や新しい道路を路線の上に敷くといった渋滞対策は好ましくない。これは錦通を造った名古屋の東山線が例であるが、拡幅はどうやら上海や西安でも行われているようだ。これは既にある都市景観、沿道景観を破壊するものである。たとえば1号線が通ることになる郑州市人民路は、道幅こそ現在の交通量にまったく対応しない狭さであるが、夏場は涼しい並木道であり、工事期間も含めて今後この景観を弄ってほしくない。西安の状況を踏まえ、この国の工事技術からして大変無理な要求であるが。もう一つの理由として、道路を改善することが、逆にさらなる車の流入を誘引し、結局市内の交通量が増幅される可能性が考えられる。公共交通が地下にもぐった上、車に優しい道をつくったとしたら、車さんどんどんお越しくださいとなってしまう。地下鉄ができても現行の道幅を維持し、不必要に道路を増やさないことで、確実に飽和する限界があるということをドライバーに示し、自主的な渋滞回避を促すべきである。まだまだこの国は電動自転車が増えるであろうから、自転車道、歩道の十分な確保は避けられない。「中央の国民への服務」を果たすなら、歩行者の権利も重視してやるべきである。和谐发展とか何とか。
中国交通論って留学期間中、以前にやったっけ? 今日は中国网通の広告にて、「郑州地下鉄工事の着工」という句が目に留まったので、諸処検索して上記のような展開になった。なお、地下鉄を軸にしてバスを枝分かれさせる交通網の編成法と、バス路線番号の改善については、授業のフリートークで論じてラオシーから同意を得たことがある。交通局に意見してみたら、と言われたが実行には至ってない。开封は路線数が少なく、まだその必要がないからである。
おわり

*1:上海で未だに渋滞が多いのは、このせいではないかと