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南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

Shanghai2011第三天:七宝(Qibao)・龙华寺・开封路・外滩夜景

今朝も20路に挑戦。
开封の鸡蛋灌饼が恋しくなって、今日の朝飯は明堂YH脇の鸡蛋煎饼まで赴く。形状は違うけれども、卵がたっぷりで酱と辣椒をぶっかけてくれるところはソックリ。2.5元。そうそう、日本では中国の物価が高騰していると聞くけれども、コンビニや食堂、屋台を覗く限り1年半前と大して変わってない。

再会

宿に戻ると幸運にも网络が空いている*1。メールチェックすると、「明堂にも船長にも私を確認できなくて連絡取れないよー」とあって、慌てて公衆電話を探しにいった。上海市内は1年半前に比べ、電話ボックスが劇的に増加した。一方でキヨスク(小卖部?)の傍らに置かれた公用電話が減った。電話ボックスは現金不可で専用カードを必要とする。短期間しか滞在しない人間には不便だ。この点、通話後店主に料金を払う有人電話は使いやすい。かつては「公用電話所」なんてのも点在したが、これはスッカリ消えていた。たまたま先ほど見つけた宁波路の店で電話機を利用する*2
9時過ぎには着くといったけれど、少し心配になり宿を出て迎えに向かったところで出会った。美女の迎撃ショットは失敗。

七宝古镇

この時間から苏州はさすがに遅い。かといって近辺のスポットも少しも知らないようなので、こちらから七宝を提案した。水郷見物になる七宝は、苏州の代替案として予てよりPick upしてあった。地下鉄9号線沿線の七宝までは南京东路から6元。9号線も嘗ての宜山路より市中心部へ延伸してきたのに、やはり接続が悪くて2回(人民广场と徐家汇)も乗り換えた。
七宝镇は地下鉄の通る漕宝路より北だが、古镇は南側にある。これを知らず、帰国後あらためて地図を見るまで完全に方向錯誤していた。地下鉄口を出るとしっかりした案内表示があり、迷わない。突き当たった青年路のモールを左手に進むと、鐘楼・牌楼と築山?のある広場が鎮の入口だ*3
築山上から広場を望む。
ここ七宝の特徴は、赤を基調とした伝統建築の老街だ。彼女らは开封の宋都御街みたいだというが、あれは違う。都の明るく広い道に造られ、見栄えが良い。开封は都市規模も大きく、屋根つき合わす様な古式建築ストリートは見られない。地方の中小都市(集落)ならではだ。
 北大街。人が入らぬよう目線を上げて、屋根を中心に撮るべき。さすがGWの週末、しかも近場の水郷観光地とあって物凄い人だらけで、せっかく日陰の多い街道に入ったのに暑苦しささえ覚える。最早ここは松江や嘉定ほど穴場ではない。沿道の商店を覗いても、観光地化の重点区域に成り下がった感あり。まぁデートには良いだろうね?
 古镇の中心、蒲汇塘桥からの水郷風景。この川は観光船も行き交う。苏州ほどではないにしろ、もうちっとこの類の景色を望めるかと思ったのも期待ハズレの一つ。濁り水でも川面への映り具合は良好。
 蒲汇塘桥。1519年に造られたといわれる。登龙桥よりは立派である。比較的通行人の少ない南西街を踏み入り、一軒の食堂で米线の昼食。間口が小さく奥行きのある造りは、京都みたいだ。伝統的清涼飲料?酸梅汤を飲みながら、老街散策。
 北西街。北大街より一段と狭く暗いのがよく分かる。台湾の九份を思い浮かべる。
このように画像たちは淡々と古镇見物を語ってくれる。けれど、このとき連れは職場からの頻繁なトラブル電話に心情をかき乱され、貴重な週末を台無しにされていた。私は彼女を慰め励ましつつ、自分は暗雲に呑まれないよう通話中の合間に只管撮っていたのだ。けっきょく彼女は仕事場へ戻ることになり、暑さと人込みに飽きて14時頃早々と鎮を去った。地下鉄駅のホームで暫く話し、15時に乗車。10号線に乗り換えるという彼女を虹桥路*4まで送った。今迄で一番、別れが辛かった。短時間でも逢えて満足だけれど、もうすこし仕事と休息を切り替えて、希少な時間を大切にして欲しかったな。

龙华寺

南京东路へ直で帰らなかったのは、観光としての満足度を補うためと可憐な朋友を見送った後の重苦しさを和らげるためだ。切符を上海体育场と上海体育馆のいずれで買ったか忘れてまったので、手前の体育馆で降車。方角は間違ってないが、3号線の龙漕路へ行ったほうが近かった。体育館にそって炎天下を2km位歩き、寺の前に着いたら16時半でちょうど閉門。不運には不運が重なるものなのか。まぁいいや、明日あらためて来よう。何故か院外にある仏塔だけ撮る。
 登れるのか否かは知らない。塔めぐりだけは成立したぜ。

开封路

こういう日は切替を早く。今回は开封に帰ることはできないので、せめて上海市内にある、开封の名を冠する通りをネタで覗いてみよう。1kmほど歩いて船厂路より7号線に乗り、耀华路で8号線に継いで曲阜路へ移動。つごう今日一日で1,2,3,4,7,8,9の計7路線を利用した。こういう日には一日乗車券が欲しいところだ。ところで、上海の地下鉄駅は(たぶん全て)階段やエスカレーター下の壁に駅名が大書してある。書体といい、背景のモザイク風な文様といい、各駅個性もありそうで、これは結構気に入った*5。「各所に小さく」よりは、「見易くデッカク」のほうが優れている。先日より何かと批判しているけれども、良いところもちゃんとある。
さて、开封路。この名は、お上が中国国内の地名を使って勝手に決めたのか、むかし开封出身の出稼ぎ人が多く住んでいたからなのか、定かではない。曲阜路の裏通りにあたり、西藏路口では廃屋が出迎えてくれる。
 このサイトのトップ画像にしたいくらい傑作。
 この少し煩雑な下町的風景は、开封に帰ったような気分にさせてくれる。胸が熱くなった。日本人女性一人ではあんまりお勧めしたくないけど、都市開発によって確実に消えゆく存在だろうから一度は訪れて欲しくもある。
適当なバス路線が見つからず、曲阜路-浙江路と伝い歩いて帰った。初めて南京东路の歩行者天国をウォークした。
今夜は山东中路に寄らない。上海蟹を安く食えそうな食堂を、きのう江西中路上で見つけた。行ってみたらマァ普通の飯屋だったんだけども、鱼香茄子饭(スープ付)を美味しくいただく。

外滩夜景

満腹のまま夜景撮影。とくに言葉は要らないだろう。

哈密瓜や西瓜のカット売ってないかな?

酒つきの中国談義

4階のフロアで、「石家庄」の発音が通じずに悩んでいる青年と遭遇した。話してみると、数年前东北や华北を自転車で走破する一人旅をし、今回は本格的に中国語をマスターしようと独学に来ているのだそうだ。中国朋友とメールを交わし、不自然なところを直してもらっているという。すっかり意気投合して、四川中路角の“来来永和豆浆”で、彼は晩飯、俺は晩酌で中国談義に花が咲いた。宫爆鸡丁を肴に青岛啤酒を2本頼んだら、彼は驚いていた。开封の东京大市场夜市を懐かしめば、これは普通である。彼は幾分自己主張が強く*6、頑なに正論を通したがるところもあるが、互いに中国を熱く語れたのは久しぶりだ。気分良くなって3本目も注文し、陶酔してしまった。今宵の飲み代30元は非常に価値あり。
つづく

*1:欧米諸君は時差のせいか、午後から夜間にかけて盛んに利用しており、午前中(特に早朝)は姿を見せない。

*2:この店、夜間や昼休みは閉めてしまうので注意。

*3:本来の入口は東側にあるらしい。七宝教寺もそちら。

*4:宜山路では4号線の乗換が不便との記憶により、敢えて3号線で虹桥路まで行った。現在は宜山路でも構内乗換可能。また帰国後に気づいたけど、10号線の西端駅航中路が七宝とさほど離れていない。時間さえあればこっちでも良かったなと。今後の課題。

*5:1枚くらい撮ってくれば良かったな。

*6:気性の荒いといわれる东北を歩いたせいか?