南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

Shanghai2011第五天:帰国

浦东机场へ引き揚げ

シャワーを浴び、荷支度して退房。2日目に買った毛巾は濡れているので、また誰か使ってくれ、と共用物干しに置いていく。朝飯は抜き*1。地下鉄2号線最終トリップは、广兰路手前の右カーブ下り坂で数分間の信号停車に遭った。こんな不安定な場所で急停止しなくても、なぁ。昨日は不用意に手荒く大枚を崩してしまい、財布に10元や20元札ばかりが溜まっている。百元札しか再両替できないのだから、これらは上手に始末しないとな。

お土産探し

伯父が以前出張で買ってきた「老北京」とかいうクッキーが、日本の一般人には無難だと思う。これを念頭に探したが、第1ターミナルも第2ターミナルでも見当たらず。免税エリアで試すか。とりあえず母親用に香瓜子の大袋*22つを買う。ついでに朝飯代わりに、たまには人工物でもとチョコアイスに挑んだところ、チョコとアイス部分はまぁ良かったが、コーンがボール紙並みにボロボロで台無し。河南の小卖部で誤って食った「ボール紙バーガー」を思い出し、吐きそうになった。やっぱり中国の市販菓子は基本的に食ってはならない、と肝に銘じよう。
けっきょく会社への土産については、出国審査を抜けたところのギフトショップでパンダの形をしたビスケット「大熊猫曲奇饼干」を求めて仕舞った。このエリアで余裕があれば、目当てのものに遭遇できたかもしれない。

運び屋

空港に着いたときからずっと、中国国际航空公司の搭乗手続きカウンターは物凄い長蛇の列である。電光掲示には「公共手续」と出ていて、10時台から昼ごろにかけての全フライトの手続きを一度にやっているのだ。こんな愚行を露呈している会社は他のどこにもない。これが天下の国航かと嘆く声も聞かれたが、じっさい日航も態勢がこうだったんだろうな。いくら待っても解消されないので諦めて末尾につく。
ちょうど私の背後に来た家族が、しきりに荷物のことを何か頼んでくる。はじめ、トイレにでも行くから荷物を見ていて欲しいのかと思った。この手の頼まれごとは薬物の運び屋にされる危険があると、さまざまなメディアから教え込まれている。中国語が分からないフリをして適当に濁しておく。搭乗するのはサラリーマン風の30前後の男性で、付き添っている両親と姉妹か親戚らしい女性は見送りのようだ。しかし、彼の所持する荷物はカート2台分。どうやら受託手荷物が確実に重量超過となるので、手分けしてくれないかという依頼らしい。さきの懸念は拭えないが、彼とその家族の人相を鑑み、人は信じて助けるほうが良い、と覚悟した*3。帰国時は何かと出会いもあるものだ。幸い自分のバッグ一つは預ける必要ないので、彼の分だけ量ればいい。承知してあげると、非常にホッとしていた。30分くらい待たされたチェックインは、2人で一緒に行う。彼はメインのスーツケース一つを預け、私はその他雑多物*4を担う。ところがスーツケース一つでも20kgをオーバーしてしまい、いったん引きあげてカウンターの片隅で加減する騒ぎがあった*5。こっちは出国審査が間に合わぬのでは、と気が気でない。なんとか収めて搭乗券を得、一旦家族と別れる。そんなわけで、このあと出国してより搭乗口に至るまでは大慌てであった。ビスケットを買ったら、再両替。たった300元でも貴重だ。両替機に挿してみるも跳ね返される。彼が焦る私を見つけて別の紙幣に換えてくれたが効果なし。結局窓口で換えてもらった3000円を握ったまま搭乗口まで走った走った。でも、搭乗は遅れていた。ったく...。ま、おかげでゆっくり話す時間があった。彼とはそのまま名鉄金山駅まで同路。

Shanghai2011編の終わりに

まだまだ中国語の実力は落ちてない。やはり何か活かせる仕事を探すべきなんかなと強く思った。上海の主なスポットはだいぶ攻めたが、重箱の隅をつついてジワジワと更新できたらと思う。

*1:豆浆一杯でも飲んできゃ良かったな。

*2:といっても、さすがにキヨスクではkg単位のものはない。ガッカリ

*3:果たして母には「運び屋」やったんでないかと厳しく追及されたけども、それならそれで構わん。

*4:液晶画面みたいなのもあったぞ。

*5:この調整であぶれ出た肉粽(加工食品)を、お礼にと下さった。