南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

岩倉に走る

折角の2連休だから1日は電車で出歩こうと思ったが、だいぶ萎んで近場のサイクリングになった*1午後から出発してすき家でキムチ牛丼を食ってスタートした。退勤後でも行けそうな岩倉・北名古屋・清須方面のスポットを辿る。時間配分を誤って「はるひ美術館」は脱落し、その分「稲荷山古墳」が加わって助かった。
大地遺跡
地図には「史跡公園」とだけあって何かなぁと行ってみたら、竪穴式住居が建っておる。

ここは、木曽川が形成した犬山扇状地の先端にできた自然堤防上の集落遺跡(弥生時代)なのらしい。公園管理所前に土器片が展示してあり、手に取ることができる。尾張平野北部に多く出土し、この遺跡の名を冠して大地式土器と呼ばれるそうな。ここの竪穴住居は珍しく部屋割りがある。
園内にはもう一つ古い家がある。鳥居建民家(市指定文化財)だ。市内にあった農家の母屋を縮小して移築したもので、室町時代からの様式を残す貴重なもの。「鳥居建」とは梁の渡し方を表したもので、このような建物には大黒柱がない。農家だけに質素で薄暗いが、床の間の置物が目を引く。

家族連れが昼寝を愉しんでいる長閑な公園である。
自然生態園
これまた地図上に妙なもんがかいてあるなと思っとった。大地町をそのまま西へ進むと右手にこんもりと森がある。名は怪しげだが、要はフィールドワークを楽しめる公園だ。「水辺の観察公園」とか分かりやすいのにしとけばいいのに。子連れで結構にぎわっている。まず水辺を守り育む津嶋神社に参拝。鬱蒼とした木々のトンネルの参道が神聖さを醸す。
御神体を撮らないよう祠を背にしてトンネルを望む。
神社の周りには、五条川が生んだというトンボ池が幾つかできている。今はザリガニ釣りのシーズン。アメンボが水面を走っていた。

稲荷山古墳
これは一宮市三ツ井にある。工場と住宅地の中に目だって小高いところがあり、これは怪しいと近づいたら案の定古墳。雰囲気は青塚古墳@豊山に似ており、6.4mの頂には神明社がある。

墳丘の西半分は抉れてしまい、コンクリートで補強してある。隣接する公園からも東側面を観察できる。
古墳を背にして置かれた銅像
80m東方には倍塚(子分みたいな塚)があり、その規模が窺える。

この三ツ井では別の探し物があって時間を要し、はるひ美術館へは行けなくなった。愛知県図書館の閉館時間が迫り帰路を急ぐ最中、美人に遭遇してしまう。

日暮れ時でなかったらもっと良い絵になっただろうに。ずいぶんと採光に悩まされた。因みにこの作品の名は“秋桜”。
10月10日ということで、まぁ良い運動にはなった。

*1:原因としては、1.鼻炎が気になる。2.今ひとつ適当なウォークスポットとスパが見つからない。3.自転車を修理して今月の出費が重い。4.せっかく修理したんだから乗り回すか。等々