南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

电影『活着』(邦題『活きる』)1994年

先日、Youtubeで初めて鑑賞した。日本語訳や原語音声のみは嫌で、中文字幕を選ぶと落ち着く。大学在学中はなぜか敬遠して観なかった。留学中に観て感動しDVDを買ってきたテレビドラマ《福贵》が、これの原作を元に作られているのだと帰国後に知った。だから、あらすじは推測できる。2時間余りに凝縮するため、ドラマとは要点こそ一致するものの、かなり改編されているなと感じた。そして、翻弄される人生の長さと重さを実感するためにも、ドラマのほうがいいと思った。キャスト的にもそう思った。
この映画が何故「大陸禁片」になったのかは知らん。もはや簡体字字幕の動画が出回っている以上、そんなことは敢えて知らんでも良かろう。恐らく《福贵》は大陸の意向に沿って製作されていようし、それでいて主人公の生き様が十分描き出されているのだから今更映画に入境してもらわなくともよい。むしろ《福贵》のほうが輸出されてしかるべきだと。
福貴を演ずる葛優は、見た瞬間『卡拉是条狗(邦題:我が家の犬は世界一)』(2004)だと思った。これも在学中に観た作品であるから、古い人物だな。鞏俐なんかもっと過去の人に思える。
今後も少しずつ原作から一人歩きして、いくつものリメーク版が作られていくと思う。水滸伝三国演義といった古典文学に匹敵するほどの映像作品を抱える物語になってゆくのも楽しみではある。だからストーリー自体は知る者すべてが共有しあえるといい。