南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

養老鉄道と水晶の湯

養老鉄道

流星群観測、温泉、避暑、そして乗り鉄の一括プランが天候不順によって崩壊し、漸く取れた2日の休日がグダグダのまま終わろうとしていた。流星観測だけ先日済ませてしまい、残りの項目を満足させようと悩みあぐねているうちに午前中まで潰してしまう。妥協の末に、近場なら養老線かなと思った。以前養老山や多度山登山に数回利用したが、近鉄から切り離されて養老鉄道となって以来一度も乗ってない。養老鉄道には一日乗り放題に便利な「休日・学休日フリー切符(1000円)」というのがあり、小中学校が夏休みのこの時期は毎日利用できる。でもそれを使うなら大垣以北まで楽しみたい。桑名からの往復運賃を1000円以内に収める為にも、沿線の日帰り温泉施設「水晶の湯」(桑名-駒野450円)は好都合だった。
13時過ぎ出発、名古屋で13:43発普通四日市行きに間に合ったが、座って昼飯を食いたかったので14:05発快速亀山行きでのんびりと。近鉄ホームを半分に仕切られた養老鉄道名駅。JRから改札なく近鉄域に入り近鉄側で養老線の切符を買って入場。境界が混乱。
14:43発大垣行きに乗車。ラッピングもなく落ち着いた色合いの車両で、揖斐川と養老山地に挟まれたエリアを長閑かに走ってゆく。沿線地区の新聞輸送も担っている。サイクルトレインな上に、主要駅にはレンタサイクルもある。
駒野駅から月見の森までは意外と距離があった。それだけに、丘登りも含めて30分汗流した後の温泉は格別。揖斐川以東の眺望素晴らしい露天風呂に30分浸かった。とくに壺風呂が良かった。ビールは飲まずにメグミルクで一服。入湯料500円。お盆休みの時期にしては空きぎみ。帰りは麓の駐車場まで無料送迎バスで下った。車窓からは、ゴンドラに乗っているかのように平野を見下ろせる。17:19発桑名行きで帰途に。多度駅での時間調整がやや長し。
乗り遊び的には、桑名-名古屋間が380円未満なら近鉄で帰ろうかな、と思っていた。ところが桑名駅の大きな広告「名古屋まで330円」を見てJR分割乗りに決めた。即ち、桑名からストレートに大曽根まで買えば570円(知らなかった往路はこれ)だが、名古屋で一旦改札を出て繋ぐと桑名-330円-名古屋-190円-大曽根の計520円で50円浮く。こういう乗り方は話には聞いたことあったが、実際に得な体験をしたのは初めて。箔つき。