種明かしして尚、巧いと思わせるマジック。
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ちょっと冴えた人なら、パーツの移動中(宙に浮いた状態)に被切断者の手足が出ないところに気づき、舞台設計に着眼してしまうだろう。そこで巧妙なのが、0:32,0:56,1:13の各コマで真ん中パーツから出てくる「手」だ。これは箱を持っているマジシャン自身の「手」なのだけれど、あたかも中に居る人の手のように見せる*1。とくに0:56では舞台上手(かみて)を指差し、「次はあっちから出るよー」とコミカルに展開を促すことで観衆の疑心を巧みに逸らしている。時間差をつくる意味もある。この「手」はさすがだなと思う。