南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

よしおくんのサッカーボール

よしおくんはサッカーが大好きな小学生。まいにち学校や公園で友達とサッカーをしている。
毎年3月の終わり頃、お父さんが新しいサッカーボールを買ってくれる。次の日、いつものようにグランドでサッカーを楽しんだよしおくんは、片隅に向かって渾身のシュートを放った。ボールは弧を描いて夕やみに消えた。4月、そのボールで一年生が遊んでいた。
サッカーに明け暮れて迎えた卒業の日。よしおくんは級友と小学生最後のサッカーをかみしめたあと、ひとり校庭に立った。
―大事に使ってくれよ
ガシャーン!
ボールはいつもより大きな音とともに1年1組の教室へ吸い込まれ、よしおくんはすがすがしい気持ちで校庭をあとにした。
・・・
300字童話なんかに投稿したいね。日々サッカー技術を磨きながら、毎年後輩にボールをプレゼントする優しさを評価するか。それとも毎年ボールを蹴り込んで校舎のガラスを割っていた良心を問うか。大いに議論あっていい。道徳教材とかに、ならんか。