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南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

开封河南贡院碑

贡院とは、科挙の試験会場のこと。この史跡は河南大学老校区内にある。この学び舎の所在地が、古くから学問を極め立身出世を目指す場所であったことを示す、いわば礎のような文物。
河南大学キャンパスの西部を南北に走るストリート、その名も“贡院路”沿いに位置する。贡院路といえば留学中、教室のある研究生楼へ行くのに毎日横切っていたし、第五食堂や河大购物中心など西门方面へ赴くには必ず通っていた。また碑は日本語学科のある外语楼の傍らにあり、幾度となく目にしていたはずだ。それなのに一度も貴重な史跡だとは思わなかった。今回の帰郷旅行では観光の時間が限られることから、旅游集の一項にせむと思ったまでだ。
  碑文は採光が難しくて撮れない。
碑は二つあり、一つは「改建河南贡院碑」、もう一方は「重修河南贡院碑记」という。清代当初、河南贡院は現在の龙亭一帯にあったが、1731年に今の河南大学の地に規模を拡大して移された。これを記念して建てられたのが前者の「改建河南贡院碑」。しかし1841年、黄河の水害から开封都城を防護するため、贡院の建材が堤の補強などに徴用されてしまった。そのため翌年改修が施され、やや規模は縮小したものの一新された。これを刻んだのが「重修河南贡院碑记」である*1。現在贡院の建造物は一切残っていないが、この2つの碑がその存在を証明する。
偶然だか、开封滞在最終日の夜、泊まった吉祥旅社の阿姨がこのことを語ってくれた。在学中にも授業で聞いたことがあったのだろうか。今回碑石の史的価値を知り、母校への愛着が深まった。未だ国际教育学院が由緒ある地を離れ新校区に移転してなくて良かった。

(map:开封河南贡院碑)

追記:2014年、新たな石碑が出現

*1:以上、百度百科「河南贡院碑」を要約