南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

上海南京东路(XO酱を求めて)

开封帰郷旅行エピローグ。(つなぎ)

さらば、开封

阿姨に宿代を払い、お礼にと最後のダイナゴンを手渡すと恐縮されてしまい、代わりに自家製マドレーヌ風ケーキと纯牛奶,セミノール風オレンジをくれる。これは後ほど新幹線車内での昼食代わりに助かった。8時に退房、最後の鸡蛋灌饼は「送他吧」とお金を断られ、店頭から解放路までゆっくり噛みしめた。北道门で捉えたタクシーは俺が嘗ての留学生と知るや色々話しかけてくれて、やっぱ誰に会っても开封人はエェなぁと思った。きっちり8時半、駅前に到着。いつ見ても体育館ような候车厅を撮って、动车组専用候车室へ。号車によってホーム上で前後に分けられ、各乗降口に配置された駅員の前に整列。今回は停止位置とさほどズレなかった。
さらば、开封!! 今度は1年以内に帰ってくるぜ(?)。

动车组D294次

温州での追突転落事故以来はじめて利用する动车组。この郑州-上海間もダイヤ改正され、所要6時間半から6時間に。快適さはどうだろう。徐州东より共有線から専用線に入るため?、列車の進行方向が逆転する。座席の回転に乗客全員でバタバタ騒ぎ。終始寛いでゆける運行を求む。
列車は4分早く!上海虹桥站に到着。名の通り虹桥机场に隣接しており、東京方面から中国大陸へ出向かれる方には{東京羽田-上海虹桥-中国各地}という絶好の移動シナリオを組めるようになった。この虹桥站はGおよびD専用ターミナルとして重要な役割を果たしていく。セミノールを不衛生に食したせいか、下車後腹も下した。地铁2号线に乗り南京东路へ移動。10号线でも行ける。

南京东路ウォーク

およそ10ヶ月ぶりの上海船长青年酒店に荷を置き、ロビーで牛乳を飲み干していざ出陣。会社の先輩から頼まれた「XO醤」なる謎の調味料を確保しなければならない。彼女の友人によると空港で買えるらしいのだが、それは空港で販売されているのが安全性が高いからに過ぎず、物自体は全国市中のスーパーでも買えるのだと解釈した。ところが开封の三毛および河大购物中心でも目を皿のようにして探したのに見つからず、幾らか焦りを覚えていた。
まず手始めに酒店隣のファミマと好徳をチェックしたがハズレ。やはり、お土産専用なのかも知れん。南京东路なら外国人旅行者の集まる場所だし、その中の食料品店になら見つかるかも。ということで、晩飯を挟んで3時間ほど食品公司3,4軒を覗いて回ったが、茶や菓子などと生々しい調味料ばかりで、加工食品的なものは見当たらなかった。
今度はフツーのスーパーを調べたくなったが、こんな繁華街に超市はなく、また夜8時9時に営業している超市も少なかろう。思いつく店といえば、上海火车站周辺の超市だ。列車の発着はほぼ24時間の中国鉄路だから、超市も遅くまで営業しているだろう。

上海火车站にて

歩行者天国の西端、人民广场から一号线で上海火车站へ。乗った電車が火车站止まりで、そんな運行の仕方が上海地下鉄にもあるんだなと。かつて鉄路乗車前に食料などを購入した、駅舎と対面する超市はなんと、閉鎖されていた!! こんな需要あるロケが、と思うが、近年の高速化と上海南站および虹桥站の開業で当駅への本数の集中が軽減されてきた証しかもしれない。
广场を離れると、天目西路に面した超市が侘しく表を開けていた。上海土産と食料品や雑貨を並べている。なぜか信阳毛尖も1種類だけあった。そして、
「香其酱(XiangQiJiang)」という、手のひらサイズの小袋に詰められた調味料が2.5元で売られている。香其だけピンインの頭文字をアルファベット表記すれば「XQ醤」となる。正規商品でも誤字脱字だらけの中国のこと。この「XQ醤」こそ「XO醤」なんじゃないか、とそのときも考えたのだけど、誤ったものを買ってゴミにされてはと思い買わなかった。まだ、最後は空港で買える、ことに期待していたきらいもある。
翌21日、上海浦东机场第二ターミナルの売店および免税エリアのギフトショップをくまなく探しても、「XO」ならびに「XQ」さえ見つけることはできなかった。追及されたら「XQ醤」の説明を以って弁解しておこう。