南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

清水 by光良

音乐中国风 2009 09 08 光良《清水》
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初めて聴いたとき、なんでこんないい曲なのに広東語なんだろうと思った。歌詞を愉しみにくいし歌いにくいし困ったもんだ、とTube内を引っ掻き回して北京語を探したが見つからず、次第に受け入れた。聴き続けると、これもこれでいい音色だなと。
有情饮水饱(YouQingYinShuiBao)*1。冒頭に司会がいうキーワード。二人の間に愛情さえあれば、カネやモノなどなくても水だけで全てが満たされるということ。この広東語の成語?を主題とした曲だそうな。
水とは色も味もなく、この世で最も単純な物質。しかし全ての人にとって生きる上でなくてはならないもの。愛情も同じく、単純でありながら人が生きるのに欠かせないもの。偶然の出会いに始まり、様々な心の交わりはどれも各々の人生にとって重大なこと。単純簡素なものがもたらす幸せこそ、最も完全無欠の幸せ。(03:20-04:10までの司会の言葉を勝手に要約)
なんと明晰な。テーマ自体が完全無欠で、やはり光良には唸らされます。

*1:どうしてもYinがYu(与?,于?)に聞こえるのだけど。