南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

ギフト完食

といっても、お中元のそうめんを食べてしまったわけではない。

1997年放送のテレビドラマ『Gift』をYouTubeで鑑賞し終えた。著作権等の問題で、ここで鑑賞発言した直後に消された動画も多いので、シリーズ全て観終えるまで言及しないことに決めていたのだ。休日に1篇ずつと決めていたが、削除が怖くなりペースが上がって大体半月で終わった。
大学入学間もない頃、知り合ったばかりの中国人留学生から「日本語の勉強のため」観ているといってくれた動画ファイルが、この『Gift』第1話(中文字幕付)だった。97年当時家でテレビを観ることが自由でなかった俺は、放送中のものを知らない。へぇ、中国語字幕ってこんな感じなんだ、と感心しながらもストーリーに集中していた。だいぶ経ってから第2話も見せてもらい、第3話も齧ったようだ*1。それから卒業して彼に会わなくなり、結局シリーズ全てを観ることはできなかった。恐らく中国の(違法な)海外動画ダウンロードサイトがあって、そこから幾らでも入手できたのだろう。当時はその手段を知らず、また中国語を使える身になっても今更そんな手を使いたいとは思わない。でも何とかして最終回まで観ることはできぬものかという欲望はあった。Youtubeでも幾度か検索かけてみたことはあるから、公開されたのは最近だろう。Up主には非常に感謝している。
また、この作品が木村拓哉主演ドラマの中でもかなり低視聴率であること、バタフライナイフの演出が殺人事件に影響したとして封印作品となっていることも今回初めて知った。凶器演出に関しては確かに危険を孕んでいるけれど、物語自体はとても評価できると思う。解き明かされてゆく「早坂由起夫」の謎、過去の自分と生まれ変わった自分それぞれに向き合う心情の動き、過去の自分が果たせなかった使命とは...。たった一片では計り知れなかった物語の大きさ・重さが、後半から最終回にかけてどっと押し寄せてきて危うく消化不良を起こしそうになった。細部の問題を棚上げしてでも再評価されるといい。

*1:今回Youtubeで観て脳裏に甦る部分があった