南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

三毛がぁぁぁ...

しばらくぶりに中国版ストリートビュー、SOSO街景地图を覗いてみたら河南省も开封など数都市をカバーしていた。中牟县で三轮摩托车を探した後、开封の馴染みの地区を歩いてみた。留学中の生活空間であり第二の故郷である河南大南門周辺も明伦街も街並みこそ一段と新しくなってはいるが、残っているべきものは一応概ね確保できた。2年前の帰郷時は目下開発中だった西門エリアも集合住宅は建設されたものの、屋台なんかは健在らしい。ところが、
大学の東側、东环路を表示させて驚愕した。城壁に沿って瓦礫地帯が続いている。いやな予感は的中。食料や日用雑貨を調達する开封ライフに欠かせないスーパーマーケット(超市)、三毛河大店が消えていた。これは相ッ当なショックだ。今年は必ず帰郷するつもりでいるけれども、この“下見”なしで直に現実を見せられていたらもっと衝撃は凄まじかったろう。以下の光景を目の当たりにしながら立ちすくんでいるに違いない*1。じっさい今の胸中がそうだ。
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下は2012年03月に撮影したもの。护城河にかかる橋の欄干を参考に見比べてほしい。
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今や貴重な記録・記憶だ。尚、腾讯地图のマップには「三毛时代购物广场(河大店)」の文字と位置マークが依然記され、衛星地図には三毛の屋根がハッキリと写っていることから、解体・撤去は撮影日直前に行われたものと思われる。或いは撮影を踏まえて急襲されたものと考えられなくもない。
ちなみに瓦礫地帯は河南大学東門から南へずっと続き、东京大市场北側まで一掃されていた。したがって、一元ショップや怪しげなミニKTV、薬局や食用犬の飼育場、洗車屋などの固まる区域も、夜市でビールを飲み立小便を放った暗がりも全部片付いたことになる。护城河から漂う悪臭とともに、その雑多な店々も大事な風景であり生活の一部だったので虚脱感を覚える。さらに大市场の城壁を背にした食い物屋(たぶん不法占拠・違法営業)なども撤去された模様だ。
f:id:Nanjai:20111205150653j:plain 2009年02月撮影。
f:id:Nanjai:20140119055343j:plain 上と同じ場所を撮影したSOSO街景地图(2013年09月)。左端の「东京大市场」の大看板すらない。
こんな片付けられ管理された広場でもちゃんと夜市が開かれるのか心配である。今回はこれ以上新たなものを失わないでいてもらいたい。

*1:ビューの撮影が2013年09月となっているので、現在はまた様相が異なると思われる