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南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

さよなら、相国寺站

2015年1月10日を以て、开封市の相国寺汽车站が閉鎖され、西站に統合されていたことが分かった。先日たまたま百度地图で市内の汽车站を一件ずつチェックしていて気付き、確認した。
再见了,相国寺车站_开封网
「运营17年的相国寺站」とあり、1997年から運用され、たぶん私が利用していた10年前くらいが最盛期だったんかな。市内では中心站、西站に次ぐ、3番目の規模と存在感をもっていた相国寺站。中心部に最も近い、というより中心地の只中に位置し、交通量の多い中山路に面しながら、大小多様なバスが乗り入れていた。発着先は主に近距離で、その手狭なスペースから大型バスは郑州(郑开城际公交)と尉氏のみだが、ほか当時の开封县(現:祥符区)内の中小乡镇(たとえば刘店や陈留など)を網羅していた。とくに岳飞庙で有名な朱仙镇へのアクセスは同站が最も便利であった。切符売り場も仮設みたいな小屋で、ターミナル全体も粗末な屋根の下でミニバスやマイクロバスが待機している無造作な造りだったが、それだけに雑多な活気が感じられたものだ。近距離主体なのに1ターミナルとして郑开城际公交が乗り入れているのも有難かった。
尤も、都市の中心部に長距離バスターミナルが立地するというのは、鉄道駅に隣接するのでもない限り、あまり好ましいものではない。幅が広くもない街路に自家用車やタクシー、市バスが溢れる都心において、さらに大柄な長距離バスが流入することで交通渋滞は深刻化し、歩行者にも危険が増す。長距離バスターミナルはなるべく郊外に置き、都心へは市バスでアクセスする、という構図が理想とされる現代には相国寺站のような形はそぐわないのかなと。
留学中に住んでいた河南大学からはよく三輪タクシーでアクセスしたものだ。当時は3元か4元で行けた。相国寺の正しい発音は「xiāngguósì」だが、慣れてくると河南方言を真似て「xiǎngguòsí」などと言ってみたりして車夫にポカンとされたりした。中心とか東西南北じゃなく、固有の地名を冠しているところに親しみがあった。开封生活とは切っても切り離せない存在であり、また当然あり続けるものだと思っていた。いざ消されてしまうと、とてつもない虚しさを覚えずにはいられない。

2016年05月19日現在の相国寺汽车站跡地(百度地图全景(中国版ストリートビュー)より)
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駐停車禁止の路面表示が名残か。

稼働している相国寺汽车站を最後に目撃したと思われる2014年06月の帰郷時は素通りで、写真は撮っていない。
その前の2012年03月に帰省した折、开封生活の思い出採集で撮影している。

写っているバスは朱仙镇行き。構内とかもっとたくさん収めておけばよかった、と失ってから悔やまれる次第。
今後こういうスポットがどんどん増えるだろうなぁ、と急激な変遷を覚悟しつつ、小まめに現地へ赴くことの必要性を改めて感じる。