南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

开封文庙

古い住宅地の一角を整理して大規模に観光開発した新興名所。場所は解放路の右司官口と呼ばれる辺り(汴京饭店の北側)で、留学中を含め数年前までは何の印象も残らない普通の街路だった。出国前に百度の衛星地図などを確認したところ、巨大な楼閣の出現を知る。実は前回再訪した2014年の時点で工事が始まっていたらしい*1のだが、全然気づかなかった。ここでは文庙とともに、解放路を挟んで東側で新たな観光步行街として改造進行中の双龙巷(开封市中医院北面)も併せて取り上げる。
ちなみにネット上ではライトアップの綺麗な画像もあったので、5日夜に期待して見に行ったものの広場は真っ暗だった。

朝、河南大学南門口で鸡蛋灌饼を食べてから、のんびりと歩いていった。公交利用なら、3路や10路などを右司官口で降りるとよい。

双龙巷


牌坊の向こうは解放路。まだ解放路口しか整備されておらず、一歩先は旧来の宅地が残っている。しかし対岸の文庙開発と一体的なプロジェクトで改修される予定である。観光モールの完成予定図が掲示されている。
双龙巷の名は、宋朝北宋)の太祖(趙匡胤)と太宗(趙光義)、二人の皇帝を輩出したことに由来する。趙匡胤の故事らしい群像がたてられている。

 双龙照壁。
近年、中国古風建築に改修された中医院のイルミネーションも意外と必見。

文庙

かつての文庙街はとくに目立たない筋で、文庙(孔子庙)も繁塔や宝珠寺のように住宅地に紛れる格好で守られてきた。従来この地区には开封第七中学があり、文庙は校内の一角で保存されてきたという。今度の開発のために学校は移転し周辺の住宅も撤去されて、巨大な楼閣や商業施設を含む公園へと華々しく生まれ変わった。
 解放路沿いの商業施設。

 棂星门。
 孔子像。
 守望阁。登れるかは不明。
 この角度で見上げると構造の美しさがよくわかる。
徐々に日が昇って空気が暖まってゆく時間帯、回廊の碑石を眺めながら休息する。

その後

おもに河南旅游集掲載画像収集のため、开封市内の景点巡り。文庙街をそのまま西進して龙亭。菊花展開催中で大盛況の正面広場。白吉馍目当てに书店街北口へ出るもありつけず、第一人民医院近くで豆腐脑と鸡蛋饼の間食を食べた後、もはや走不动なほどに歩き疲れて18路のバスで火车站へ向かったところ寝つぶれてしまい、いつの間にか折り返し進行方向が変わっていたww やむなくコッソリ曹门で下車し12路に乗り継いで、禹王台公园。繁塔・禹王台景区で木漏れ日に暖まりながら、穏やかな午後を過ごす。公园东门より8路公交で马市街の旅社へ。
文庙と同じ解放路の东司门-学院门間東側に、新名所刘青霞故居ができており、またの機会に訪れたい。


开封文庙 完(开封帰郷旅行2017は8日までつづきます)

(map:开封文庙)

*1:街景地图の「时光机」で時期をずらすと住宅撤去中の光景などが写る