南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

タイ政府、〔情報隠し〕疑惑

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 首相はじめ政府関係者が感染はありえない、と必死に宣伝していたタイ王国でもついに先月23日、鳥インフルエンザが確認され、政府の方も認めざるを得なくなりました。ベトナムや中国、インドネシアでもヒトへの感染が確認され、既に死者も出ている模様。政府の対応への遅れから、以下のような報道も出ている。≪しかし、タイの有力英字紙ネーションは同日、同省畜産局に近い獣医師の話として、昨年11月に中部ナコンサワン県で鶏の大量死があった際、政府は鳥インフルエンザ感染をすでに確認していたと報じた。養鶏業界への影響を懸念して事実を公表しなかったという。≫先日まではインドネシアも鶏肉市場への影響を恐れて、大量処分をしないと発表していたが、タイでの報道は政府の対応を過度に批判していると思う。中には、次の選挙で現首相に投票しないとか、落選するだろうとか話す国民もある。それらと同類の報道だ。多少の落ち度や失敗に過度な非難を向ける。タクシン首相は、どれだけ国民の気持ちを考えているか。我々にとっては確かに安全な鶏肉を食べたい。しかし、タイ人の農家にとっては、一羽でも多くの鶏を売りたいのである。最後の最後まで、大量処分を避けたかった。まさに国益ではないか。では健康のことは考えなかったかというと、そうではない。確認事実を認める1週間ほど前、政府高官とともに国産鶏肉料理を食べ安全性を保証するパフォーマンスをやっていた。そのとき同時に、もし国内で感染者が出れば、その人々には国からの医療費を保証すると発表している。万一でも「感染者がでた」となれば、経済が真っ先に打撃を受ける。それでも、国から援助を出すという太っ腹な首相がどこにいるか?皆さん、目先のことで感情的にならないように。結:タクシン首相だって、食べたじゃない!は通じないか?【2004/02/02/PM】