南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

男道(弁慶と牛若丸)

Nanjai2004-05-01
 男道とはなんぞ?とお思いの方も多いのではないか。あるいは、既にある意味を知っていて、やばい物だと信じてはいないか。実は男道とは、義をもった男らが固い絆で結ばれることであり、けっしてホモだとかいう誤解をもってはならない。実は今日、歴史スペシャルという番組で、弁慶と義経のたどった道を検証する内容のものをやっていたので、ここに記しておきたいと思った。特にいま、男道に誤解をもっているような日本人どもにこそ、この精神を伝えてやりたい。単なる腐れ縁ではない。志を一つにして、共に歩んでいく絆だ。私はこれは武士道と同じ、日本精神の一つに数えてよいと思う。
 平家物語は誰でも知っている。「祇園精舎の鐘の音〜」だ。源氏と平氏の天晴れな戦いぶりが語られる。一の谷の合戦、鹿も下れる崖を馬が下れぬ筈はなしの一声で、奇襲攻撃をかけ勝利を収めた義経も、兄の疑心で追われる身となる。吉野・北陸の山伏の道をたどり、奥州藤原の地へ逃亡するも、秀衡の死によって後ろ盾を失う。最後まで兄を疑わず、平氏の天下を覆して治めることを志した義経と、只それに仕えるのではなく、時には義経を罵り諫めながら生死を共にした弁慶の絆を見たまえ。会社人間でもボランティア活動でも、大学の講義でも老後の趣味でも、またサトカンの秘書でも自衛隊員でも知ることのできないこの美しい精神を、とくと学びたまえ。結:5月5日に考えてみようじゃないか!【2004/05/01/PM】