南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

年金未納問題に伴う民主党変動に関する個人的感想とその周辺(民主党内部情報および年金制度構造無知編)

Nanjai2004-06-25
 イラクでの邦人人質事件が一段落ついてから、台湾論をやっているうちに、福田康夫が官房長官を辞任し、未納?兄弟を唱えた民主党菅代表まで、代表をお辞めになった。年金問題も放っておけんという事で、少し情報を収集したが追いつかなかった。そのうちに小泉総理まで、一時期未加入問題を浮上させ、その責任が問われるかというころに、民主党新代表が小沢一郎代表代行に内定してきた。ところが小沢氏まで総理と同じ未加入問題が判明し、代表選出馬を辞退し、岡田幹事長に代表の座が定まった。そして、なんと年金法案の廃案という体制に入るそうだ。という流れが勝手に進んでしまった。このぐらいの大まかな流れしか新聞等で見ていない。
 感想としては、ヒトってスキャンダラスなことでしか人を見れないんですかねぇ、という悲しさ。もちろん、年金納入や加入を国民に奨励し、改正法案をまとめる立場にありながら、未納・未加入の不祥事を起こしてもらっては、信頼も失せる。法律に従う気もなくなるのは確か。とくに年金問題を売りにしていた公明党の神埼代表まで未納が浮上したのには、呆れを超えてしまったものがある。しかし、説明責任を問い、こうした問題を起こさないような法案を成立させるという政治的償いをすら、絶たせるような日本社会を糾弾する。人間のあら捜しをして、さぁ辞めろ攻撃をするのが日本の参政権なのか。民主党だけについて言えば、菅代表の代表辞任によって(これには福田官房長官の辞任が影響)民主党もこの程度かという観念が国内に回ってしまう。政策は見ていない。これが次の内閣を担うかという政党か、という疑惑の外郭だけで政界が判断される。これのどこが民主国家か。クーデターが起こらないだけ穏健だ。
 それと代表選で個人的には河村たかし氏が出て欲しかった気がする。彼の唱えていた議員年金廃絶が今回の一連の問題に深く意味をもっていると思うからだ。国会議員は議員年金があるから、国民年金を真剣に考えない、だから国民と同じ水準にすれば焦るだろう説。これをまともに取り上げなかったが為に、民主党幹部すらも危機に陥れることになった。とりあえず3党合意の年金法案可決は、水際で止まることになったが、馬鹿どもの民主党観は下落の一途を辿っている。
結:民主党は政策政党だ。政策見ずに文句を言うな。世論は馬鹿【2004/05/20/PM】