大学の夏休み長期貸出を利用して、小林よしのり著『新ゴーマニズム宣言台湾論』を起点とする「台湾論」研究再開のための書籍を借りてきた。と言っても、まだ序の口というか、必読本に過ぎないのだが、このところ心理的な苦戦を楽しんできたため、そちらのまとめもしつつ、励みたいところだ。そろそろ基本論も薄らいできたので、若干復習も必要。『戦争論』『台湾論』を再読しなければならない。課題は多い。
せっかくなので、書名を紹介しておく。
謝雅梅/著『台湾人と日本人―日本人に知って欲しいこと』総合法令 1999
蔡焜燦/著『台湾人と日本精神(リップンチェシン)―日本人よ胸を張りなさい』日本教文社 2000
いずれも聖書『台湾論』にて紹介されていたものである。これに、以前読みかけ返却をした『入国拒否 「台湾論」はなぜ焼かれたか』を加えて、夏休みの課題とする。
ところで、上記2冊は異なる書架に置かれていた。上は台湾コーナー、下は中国のコーナーである。題名を見ただけでも、両者ともに台湾コーナーが妥当であることが分かる。筆者の研究事情からすれば、台湾論コーナーを設定していただきたいところだが、それは置いておくにしても、関連書籍としての扱いは当然ではないか。台湾論に対する意図的な抵抗の配置を疑う気もないではない。なぜなら、『新ゴーマニズム宣言』シリーズはこの図書館にはなく、名古屋キャンパスにしか置かれていない。これでは、根幹を成す『台湾論』に目を通すことが困難である。行政の情報公開法に似た感がある。情報はある程度まで提供するが、その閲覧者に対する便はほとんど考慮しない。
結:図書館行政に政策を講ぜよ!!!?【2004/08/15/PM】