南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

例題(一)の解説

長話となったようだね。これでも書き足りないのだから、困った男である。まぁいいや。宿題の解説が19日に行われる予定だったのに、センチな南蛇井の倦怠感が延期させてしまったよ。適当に解説しておく。
のびたは伸太、カンタは貫太だ。はいっ、終わり。んなわけねぇだろ。貫という字を用いたのは、先回述べているとおり、彼は幼いながら全くの男(おとこ)なんである。彼の男らしい相好が崩れているように感じるのは、ラストの場面、サツキ、メイ、おばあちゃん、カンタの3人が歩いていくシーンだ。その辺りでやっと、サツキとカンタの間に柔らか味が出ている。それまでの映画全般にわたって、彼の田舎っぽさを土台とした日本男子的様子が見事に貫かれている。牡丹餅の桶を無言で突き出して渡し、おっばけやしきーとからかって去っていく彼。穴の開いた傘を親切心なのにそれを顔に出さないで、また無言で置き去っていく彼。傘を返しに来たサツキ達を陰で見て、どこか嬉しさを隠すように飛行機で遊ぶ彼。七国山病院まで走るというサツキに、「お前は本家にもどれ。俺が病院へ行く」と命令調で言う彼。何か総合的に感じ取っていただければ幸いである。それでは、また自戒。