南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

再起

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 GW期間中に一介のアルバイトで体調を崩し、国民の祝日に日章旗を掲げて稿を提示する企画が実施できなかったことを誠にお詫び申しあげます。同期間中の小旅行や心的変動につきましては、南蛇井の別荘でもあります戯言部屋にて報じておりますので、適時ご覧ください。
 さて、筆者は昨夜覚醒し、悟りの境地を開いた。などと言うと、いかにもカルト的な感を受けるが、そうではない。ここ一年ばかり、金の亡者と化していた自分に気づき、反省と再起を欲したのみである。というのも、昨年3月末に立腹の余りPCを破壊してより、修理費に困ってアルバイト開始を余儀なくされた。やむを得ない事情であったのだが、これが必要以上の効果を筆者に齎した。まず堀江貴文ではないが、金でできる多くの余剰効果に手を出しやすくなり、金があれば何でもできるのではないかと言う威信を感じ始めた。誰もやらぬような研究や行動を積極的にするのではなく、並みの大学生に成り下がろうとしていた。アルバイトは、収入を得ると同時に、社会におけるあらゆる経験の余地を筆者に与えることで、筆者を単なる社会の1分子に、さらにはいつでも吹き飛ばせるような孤独な存在へと変えていった。これにより、先月のような幻滅・脱力感が筆者を襲い、異質性を喪失させた。
 無論一抹の青春があり、自己自身を深く追求する機会があったことは否めない。それは、自らの罪と窮地に追い込まれた孤独感が一つの出会いをもたらしたということである。これは偉大な遺産だ。
 経験をすべてゼロにすることは愚かしい。しかし金のために、他人と比較され一般社会に流され屈することがあってはならない。入学当初は、何もかも周囲に反抗していた。自分の大学生活イメージに沿って、意義を提示していた。
結:戻れ【2005/05/09/AM】