曇/晴
名港までは死にそうなほど暑かったがの。
星空きわどい。天の川は可。流星1?
周囲に光無しで環境は良。天気が問題。風強い。
無謀な高3(行き先計画・行程・宿泊・帰る手段全て未決定)―高山・琵琶湖までは自走経験あり
彼に会ったときは正直驚いた。北海道は初めてなのに、全くの無計画。いやこの船が北海道のどこに着くかすらも、二等和室のライダーに聞くまで知らなかった恐るべし高校生である。最初に会ったのは、フェリーに自転車を積み込む待機場所。母親と共にそこへやってきた彼の自転車装備は本格的で、俺のようなちょっとサイクリングを楽しむ程度の様ではなかった。二等和室で彼と同室になった際、いろいろ聞くと上記の通り。たまげた。わしのようにフェリーから宿まで徹底的に予約固め、計画固めの旅人とは違った。
一方で同年代の北海道経験者
それでもさすがに不安らしく、同室の超本格派大学生にいろいろ聞いている。わしはそっちとは話がついていけない。せいぜい尾張一帯を半日で廻れるという実績程度で、都市タイプのマウンテンバイク、いうならば街中でちょっと格好付けれる位の自転車をバラさずに載せたようなバイカーなのだ。その大学生二人組は一日100kmを当然目標とし、登別からニセコ・小樽経由で札幌、さらに旭川まで廻り、自転車をバラしバッグに詰めて北見まで列車に載せ、道東を廻るという壮大な計画をお持ちであった。しかもサークルメンバーと帯広で落ち合うと言う。苫小牧周辺を平均50km程度走るわしでは想像もつかんわけで、やはりリピーターは怖いものだと思った。
しばらくすると、これには合わせられないと思ったか、わしのアドバイスを受けるようになった。ちなみに彼は武豊出身で熱田区内の工業系専門学校に通学している。一時期は自転車通学もしていたそうだ。さすが。進路のことなどもデッキで話した。自動車が好きで専門の学校に進学したいなどと曖昧に考えている。いいのか、無謀な北海道旅行なんかしていて。
名は聞かなかったが、彼とは船上の寝食をずっと共にした。
弱冠船酔。甲子園TVと海原を眺めてすごす。
つづく
※太字は旅先で毎日手帳にメモしたもの、そのまま記載。
※2020年4月より、使い捨てカメラで撮りプリントした写真をiPhone 6sで取り込み、一部の記事に掲載。当時の雰囲気を少しでも感じ取っていただければ幸い。