南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

木俣佳丈民主党参院議員講演

1,2,3・・・13文字か。愛知県の議員ですので、普段からポスターや民主党メルマガ等で名と顔を拝見しておりましたし、今日間近で話を聴いても、何かこう親しみを持てる(少なくとも麻生太郎よりは)議員であると実感いたしました。朝青龍、というのが第一イメージです。が、まぁ民主党議員のなんと言うかイメージをそのまま継いだような報告でもあり、また夢を持て、という政治密着人間でない若い人向けの明るいメッセージも贈る巧い講演でした。さすが、野次飛び交う国会で総理に質問する議員だけに、説得性と力強さと掛け持っているなと感じたわけです。
えーと、まずNGO活動への積極的関与。アフガン視察、カルザイ大統領など政府機関との交渉。ネパールの少女人身売買阻止に活動するNGOとの対話。これらは野党である民主党の「外交」功績になるんでしょうが、ODAによる大量資金援助や自衛隊派遣を誇示せずとも、草の根による活動あってこそ、後の政権奪取において、マニフェストで数値を具体的に示すとかエリート官僚みたいに気張らずとも、国民から支持を得られるんではないか、と。勿論それは国内においても同じで、地域社会の活性化や防犯問題、性差別に関しても、積極的に現状を見聞し、国会に送り込もうとする活動が野党の、いや政治家の本来の仕事なんだ、と。それが河村氏のいう公僕(パブリック・サーバント)って奴ですかね。だから政治とか外交って、公(おほやけ)がやることを普段メディアで見るけれども、与党にいなけりゃ何もできないか、与党や内閣がだしてくる法案に文句や質問投げてりゃ良いか、っていう考えで彼らは動いているわけじゃないですよ。そういう全体だけ見れば、いつも野党という奴は支持できる。とにかく民主党は対案を示さなければ、自民に勝てない、といつも騒いでいる。しかし、そうか? 後から頑張る対案よりも、新しい視点から提案をどんどん挙げて、国会全体で審議させていく作業が、対立構造の面白さよりも、身近なテーマが挙げられていく面白さを目立たせていくんじゃないか。そのほうが政治への関心は正しい方向へ高まっていくんじゃないかと思う。つまり、丸かバツか、みたいな2色対決の自民と民主の構図が、脳が単純化された国民のアホを助長する。それで政治はやりやすいかもしれないが、ちっとも改善されないじゃない。うん、だから前にも言ったように、国民をちょっとは操作するくらいの気概があって良い。方向性は支持できる。
それから、質問者のおかげで僅かに聞くことができた安全保障問題への考え。これは、(うーん、ほんねとーくだから普通に書くか、トラバできんし)、小沢先生に近いと思った。質問者は憲法9条と絡めて、と注文したが、回答はもっと大まかな感じでなされた。簡単に言えば、自衛は極限まで許せ、ということだ。個別自衛権は認められるが、集団的自衛権は権利はあるが行使できない、というのが法務局の見解。自分の身近な人が殺されても、やり返す権利はあるが、行使はできないと言うのはどういうこっちゃ、つぅ例示をして、集団的自衛権の行使を認めるべきとの見解を示した。これは国内でも同じで、たとえば最近多発する幼女殺害事件。住民や地域が主体となって防犯対策に乗り出している。隣家の娘が拉致されたら、町内が一丸となって対策を講じるでしょう。それと同じことが国際環境にあっていい、ということ。ま、この辺りまでは、わしも頷く。んで、集団的自衛権を行使するなら、自衛隊の軍備は足るか、ということが問題になってくるが、それはアメリカに任せて、日本は情報戦をやればよいと言う。こりゃ疑問だ。まず、アメリカが隣近所との連携防犯対策に乗り出せるほど同盟ですか? それは協調や連携でなく、武力で戦えないから頼るんでしょう。そして、頼ってもいざ有事に対応してもらえるかどうか。沖縄や厚木、横須賀で基地を提供しているから安全、こちらも犠牲を払っているから、いざとなれば。との考えが、一独立国で有効なのか。しかも、アメリカと堅固な同盟を維持していると思い込むがために、北朝鮮などを敵にしなければならない。つまり、これは国内でも言えてしまうんだが、町内で防犯対策を組むがために、不審者を皆、懐疑の目で見る環境にしてしまう。
日本がするのは、確かに集団的自衛権の行使可能であることは、理念的に重要であるし賛成できるけれども、それを実際に行使することが結果的に敵を仮想あるいは本当に敵とさせてしまうことを、国内を鑑みても憂慮すべきなんじゃないか、と。だから、講演の最後の部分は、わしにとって見れば後々議事録を開いて調べたら唖然となるような発言であったのではないかと思う。