南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

引き続き山の中(off)

涼しいので、二人が朝八時に発った後も暫く小屋で過ごした。滅多に人が来ないし、車もたまに素通りするだけな上、小屋自体峠の林道からやや小高い位置にあって簡単に覗かれない。よっていろいろと好きなことが出来る。1時間ほど中国語の単語演習をして、他は自慰に耽ったりしてみる。8時21分と9時27分の便を逃したら、12時10分の中津川行きしかない。せっかく山へ来たのだから、涼めるだけ涼んでいこう。6時半に起きてから、顔を洗いに一度川へ降りたほかは10時半まで峠で過ごす。かなり怪しい。
お握り二個がさすがにお腹に厳しくなってきた10時過ぎ、やっと柿其に下る気になった。近道をして牛が滝を見に寄り、滝つぼで遊ぶ連中を眺めながら杣の家。キャンプ場の宿泊者は減っているが、日帰り客が増えたという。たしかに朝7時頃下ってきたときは、私以外誰も川にいなかった。今は家族連れを中心に相当いるし、まだ駐車場には車がどんどん来る。かなり風紀が悪くなってきている。
柿其集落の交通量も、以前にまして増えた。ランクルのような、不似合いの車両が轟音とともに通っていく。田舎を楽しむハイカーにとっても好ましくない。その癖、村道脇にある物産店「かきそれの里」は完全に無視されている。ちょっと寂しいなぁ。
茶織500ccを一気に飲み干しても、あれはノンカロリーだから全然腹の足しにならない。涼しいだけ幸いで、迫りくる空腹を我慢しながらなんとか柿其橋まで下ってきた。ここには120円で500ccが買える自販がある。と思ったら、新しくオーディナリーな奴に変わっていた。ひでぇ。普通にとろける桃を買って、橋の袂の神社で飲む。ここの手洗いは冷たい清水がこんこんと湧いていて、手だけでなく頭まで清めてしまう。これが気持ちいい。浴びて一服した後、気合を入れて十二兼駅へ。12時20分台だと思っていたら、10分であった。早め早めが良かった。