南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

雑記帳交通論9:中国の道路事情とそれに適合する車について

昼寝をしながら地図を眺める。この国でも国道というのは、やはりかつての街道などを整備しているのだろう。古城市では、旧道の雰囲気を感じる道がたまにある。現在の国道は車が走ることを前提にしているから、やや市街地より距離を置いて通っている。これは日本でも常識だけれども、その割合頻度は日本より低い。また市の中心部を貫通する国道がある。中国では旧道の名残が少しも残ってないように思える。濮阳と商丘は残ってそうな構造だから、見学に行きたい。
中国の街中は、道幅がさほど広くない。にも関わらず、走る乗用車の車幅は広い。バスも大型が多い。大都会はともかくとして、开封ほどの町では外国車の規格は大きすぎる。外車の多くが中国に合ったものでなく諸国の型そのままなので、开封では息苦しい。その点、ホンダやスズキなど、バイクや小型車の生産からスタートした日本車は、割と中国ニーズに合わせられるはずだ。ところが、スズキはまだしも、ホンダ車の多くは大型乗用車で、現代日本と同じものを販売している。小型で評価できるのは起亜(韓国)、シトロエン(雪特龙・フランス)、スズキ。トヨタでもカローラ?やヴィッツなど売ればいいものを、大型化したカムリ(佳美丽,クラウンより大きく見える)が多量投入されている。前述小型3社の中には3輪軽乗用車などを開発してもいるようで、こっちは頼もしい*1。あれほど沸きすぎた三輪車タクシーを目にしながら、低コスト4人乗り軽乗用車の開発と普及が遅れているのは、スバル360が登場した頃の日本を考えると、もどかしい限り。中国にはもっとハングリーな時期が必要なのかもしれない。

*1:これは後の調べで、済南など国内の軽騎車両メーカー産であることが分かった。当時の勘違い。