不運の山

糞の山も含めて。
いや冗談でなく、この町では小便の匂い、糞の匂い、ガソリン臭、腐乱臭、そして飯の匂いが漂っており、歩いていると星新一の「味ラジオ」のように途切れなくどれかが必ず鼻孔に届くことになっている。なんか無臭の爽やかさが懐かしい。鄭州では無臭の爽やかさが大多数を占めていたから、これも金の動くところの特権なのか？
ともかく、送金は手に届かないわ、風邪だか花粉症だか分からん病にかかるわ、食堂カードは磁気が壊れて使えなくなるわ、不安で不運で不穏だ。