南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

郑州巩义(Gongyi)

これは個人で計画していた*1ものだったが、突如大学側主催の小旅行(遠足?)として企画され、そっちに参加することで交通費と参観費がありがたく浮いた。
午前8時集合。ベトナム人が大量に集まったのと、国際交流処処長が参加したのとが関係してか、教授しか使用することのできない高級?バスに乗車できる。まったく金の使い道が誤っているとは思うのだが、実際乗ってみると空調はへぽいし、清掃されてないし、やっぱり河南だと思った。そして今回は全行程高速を使用し、快適に目的地へ達する。

康百万庄园

ここは個人計画では範囲外。むしろ杜甫陵園へ連れてって、みたいな。ガイドつきで参観。聴解の練習および通訳。にゃー。
明清代の豪農・豪商宅。最盛期には日本とも交易したという、河南最大規模らしい。共産党国家として豪農・豪商を完全否定し、きっちり観光地化してしまわないといけない。といった余分なことを書くとアクセスできなくなるよ。ガイドさんに解説してもらいながら参観するのは、日本でも海外でも初めて。こういうのもいいかも。ちょっと自由がないけども。
SIAS*2の学生に会った。またアメリカ人の同学が小学生の団体に取り囲まれてスター状態になった。こういうのがやっぱ面白い。
ちなみに入場料は40元、解説をつけるとさらに40元。やはり一人では来ない。

巩县石窟寺

ここは行かないといけない。外してはいけない。洛阳龙门よりも規模こそ小さけれど、その割に保存状態がいい。石随さんによると、かつて彼が訪れたころは畑の真ん中に、何の保護もなく石窟が佇んでいたという。それは今や、保護用の屋根をつけ、寺廟を建て、入場料20元を取るようになっていた。一部は公開を拒否し、鉄柵で囲われている。また写真撮影を禁じている。ちょっとここまで管理・整備されると残念である。
暗い洞の中に大きな仏像と、壁に彫られた幾体もの小仏。龙门でみる雄大さとは違った、芸術性を感じさせる。
ところでこの巩义には石窟のように、崖に洞を掘った住居が数多く見られ、興味深い。
お昼が近かったので20分程度の参観。ちょっと物足りない。仏様をゆっくり観察したかった。

昼食

市区に入って、巩义市賓館へバスを係留。みんなで街へ出て闊歩し、小狭い飯屋で烩面を食べる。旨いし、ビールまで頼んでみんなで騒いで、久しぶりにクラスメートの団結っていうか、求めていたものを感じることができた。このイベントで一番満足したのはここかもしれない。

宋陵

北宋4代目皇帝の墓。これは市区内にある。というか宋陵は鎮に2つあって、鎮全体の半分ぐらいが宋陵で占められている。賓館から乗車して数分。とても広大だが、実は墳墓の部分は見えない。扉の下の隙間にカメラを入れて写真を撮るものもいた。市内に2つ、さらに南郊外にまた数箇所ある。とても1日では回りきれない。

青龙山

最後は杜甫故郷かと思いきや、山をぐいぐい入り込んでいって、紅葉のきれいな山に登った。この国に来て、こんなきれいで見事な紅葉を見られるとは思わなかった。またオープン型バスで、複雑に形作られた大自然を満喫できてよかった。山中に佇む慈云寺。秋の京都奈良へ来たような懐かしさ。
という感じで、バスに乗っては降りての、私にとっては慣れない観光であったが、新鮮に楽しむことができました。帰路もすべて高速(一度車線を誤って郑州で集金所を出てしまうこともあったが)を使ってゆったりと寝ながら戻ることができました。

(map:郑州巩义(宋陵))

*1:先輩から地図をもらって初めて行きたいと思った。石窟寺と宋陵の2点で鉄道利用の1日プラン。巩义は3等以下の駅なので、そこの上下車もお宝になると思った。

*2:郑州大学系の外語学校?。新郑市にある。アメリカとロシアの留学生が多いらしい。