南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

八咫烏(やたがらす)

天照大神からつかわされて、熊野から大和へ入る神武天皇の東征の道案内をしたといわれる烏。八咫の烏。
高校時代よりほぼ封印されていた古語辞典を久しぶりにひらいた。国語辞典になければこっちに載っているだろうと。ちなみに、は普通「た」とは読まないので、漢字を打ち出すために本来の読みをも調べねばならなかった。シと読み、周代の長さの単位を意味する。つまり八咫とは烏のサイズを表すのだが、中国で八咫烏は「太陽の中にいるという三本足の烏」なのであって日本のとは異なる。しかしいずれも伝説上の烏に相違ないので、古代我が国が八咫烏を輸入して皇家のために献呈したのではないかな。
これが大和魂の象徴としてサムライイレブンの紋章に取り入れられているのを今日知った。菊の紋をより格好よくアレンジしたようにも思える。が、そう軽々しく皇国の印を背負ってよいのか。それにもとはといえば輸入品を日本だけの象徴として表してよいのか。という余計なことは考えんでよいと。