南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

天から降る災いを免れてはならない

降雪の少ないところには、火山灰でもウイルスでも杉花粉でも軍用機の轟音でも、容赦なく降り注ぐらしい。もうじき黄砂も参戦してきそうだ。戦争をしていない世にあっても、自然界の平和と秩序のために、こうした一定の支配を受けなければならない。幼い時期から一定の支配と被支配を学ばずして、それを教育と呼べるのか。一定の強制に耐えずして義務教育を終えた人間といえるのか。人間社会の秩序はおろか、自然界にも無闇に抗うケダモノを量産するのが教育か。国旗・国歌への敬意は直接人生に意義のないことに思えるかもしれない。が、一定の秩序に従う訓練を通じ、強制や協調というものを身体で理解する能力を会得する意味がある。動物の本能をも逸脱した、ヒト特有の身勝手さを露骨に表さない人間にはなるために。