南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

翻ろう

新聞一面の大見出しとはてなブログに翻弄された一日。

朝刊の『おおい町 翻ろう』を一見して、“ひるがえろう”って何だ?と思った。これが翻弄と気づくのに数秒要し、母と批判した。暫くして、「翻る」は意志動詞にはならないのではないか、という疑惑が起こった。他動詞「翻す」は「翻そう」と変化できるが、自動詞「翻る」は同様の変格はないんではないかと。予想される結果としての「翻ろう」(たとえば、判決が翻ろうetc.)は有りかもしれない。などと、有耶無耶に終わった。ともかく、このような紛らわしい見出しを載せて平気なのは、新聞の編集者がについて音読み(ホン)しか知らず、訓読み(ひるがえ-る)の存在を認識していないからに他ならない。まったく由々しき事態である。