南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

松杜天神

むかし脱腸治癒の祈祷で知られていたらしい松杜天神を、とうとうこの目で確認した。一昨年布袋駅から小折地区一帯を散々探し回って見つけられなかった。半年ほど前、偶然見つけたサイトに松杜天神の所在地が分かる記述があり、Googleマップでその場所を突き止めた。今日は最終チェック。
午後3時に休日出勤を終えて、只管北進すること1時間余り。2度にわたる捜索が虚しい結果に終わったのもその筈。松杜天神は宮司?の住まいや社務所とともに塀で囲われており、外見上神社とは全く分からない姿だったのだ。マップどおりの場所に立ち門柱の合間から敷地を覗くと、たしかに鳥居が見える。傍らに駐輪する際、垣根越しに「松」の字がチラリ。住居は奥まっており、純粋な参拝なら許されるだろう。
f:id:Nanjai:20120715162738j:image:medium 社殿。静かにお参り。この規模のお宮にしては大きな社務所であることから、まだ神事商売は盛況なのだろう。その証拠に真向かいには、
f:id:Nanjai:20120715162946j:image:medium 駐車場。上に様々な祈祷項目が。やはり事業は健在か。
天神の裏手に回り、布袋駅からの細い筋に向かってみる。すぐ裏に神明社があり、その背後に嫩桂山久昌寺という大きなお寺がある。
f:id:Nanjai:20120715162102j:image:medium 現在境内は綺麗な憩いの場になっている。織田信長の側室「吉乃の方」がまつられた由緒ある寺だそうな。母の話によると、布袋駅から天神さんへはこの寺内を抜けると近道になるらしい。
最後に、1969年まで松杜天神の最寄り駅であった名鉄小折口駅跡へ。プラットフォームの痕跡でもねぇかな、と目を凝らす。と、踏切の傍らに、
f:id:Nanjai:20120715164732j:image:medium 「松杜天神 東二丁」の道標。これぞ決定的な痕跡であろう*1。ちなみに東へ二丁の道程は非常に道幅狭く交通量が多いので、十分に注意されたし。
松杜天神の追究はこれにて落着。

*1:嘗てこの石碑は駅構内にあったらしい。