南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

青海湖


俺が初めて中国と中国人に出会って魅せられたのは青海省であり、いつか一度は行きたいと思っている。金と時間にモノいわせれば簡単と言われるかもしれないが、そんな単純な道理ではない。もっと奥深い永遠の目標というか原点というか秘境的な場所。この動画と音楽はそんな神秘性を醸して俺を振り返らせ、また青海に引き寄せる。
青海というとチベット自治区に隣接し同民族文化圏のイメージが強いが、この曲の前半は漢語、後半は蒙古語で歌われる。そこが融和的で包容性があって深みをもたらす。少数民族は彩りではない。すべての文化が融合しじっくりと煮込まれたスープのような世界こそが多民族国家の理想じゃないかと。3つの民族が青海湖に集ったこの曲はその方向性を指示しているように思える。

俺を中国に引き込む切欠をくれた2人の青海人、郭さんと趙さんは今どこでどうしているだろうか? 日本語を駆使して出世しているだろうか。2人とも、留学後の中国語を使える俺を知らない。青海省へ行ったら会えるような奇跡とか起こらないだろうか。