共産や社民も結局賛成してしまったけれど、目前の懸念すなわち安保関連法案や改憲に賛成する有権者が増える可能性が広がるのよりも、参政年齢を下げるということは国の政策に動員させる(たとえば徴兵)或いは志願者を募る上での年齢基準の低下に繋がる、というような危惧は持たなかったんだろうか。終戦直後に選挙権が25歳から20歳に引き下げられた時は、GHQ占領下で日本が完全に戦争放棄し平和社会を建設する方向性が明確であったからこそ、「若い力を政治に呼び込む」という筋が通ったのであり、今現在のどこか不穏な空気が漂う世の中では濫用の足掛かりになりかねないのでは。
また、私自身早くから政治に関心はあったけれど、18から20までの2年間選挙権がないことを待ち遠しいとかもどかしいとは思わなかったし、二十歳で成人という慣例的基準の中での選挙権付与が妥当だと思える。ただでさえ、管理しやすい子供、扱いやすい子供が増える傾向にある昨今、未成年が大人になることをもっと急かされる動向だと思う。
で、率直な感想として、すでに二十歳で選挙権を取得してしまった身分として二年分権利を行使できないことが年金未納みたいに無性に悔しい。2年間兵役に服してでも国に報いたい。
最後にGagで締めるなら、日付と掛けてろく(6)な18(歳以上の政治参加に)ならない。