开封スイカが真っ盛りの時季と、名古屋-郑州便運航期間がちょうどピッタリ重なっており、せっかくなのでスイカ狩りツアーを企画してみた。
汴梁西瓜というブランド名で知られる开封一大特産のスイカは、6月下旬から7月にかけて大量に流通し、开封市や郑州市各地で見られるスイカ満載トラックの大渋滞は、夏の風物詩でもあった。積載量完全無視で、さすがに皮の厚いスイカといえど荷台の底のヤツは割れちまうんじゃないかと心配させる。また、巷至るところに大小様々な軽三輪車にスイカを積んだ露店商がおり、2008年当時小玉~中玉サイズが2.0~2.5元程度で手軽に買えた。物価急騰中の今はその倍ぐらいだとしても、依然日本円100円程度で買えてしまう。食べ放題をやらずにおれないし、その痛快さを他の日本人にも味わって欲しい。
参加条件は以下の通り
1.一日中玉サイズ1個以上完食を3日連続続けられる方。
2.スイカをつまみにして酒が飲める方。
3.中国の食事や気候で体調を崩さない健康な方。
スイカシーズンの食事は、朝スイカ・昼スイカ・夜ご飯が基本なので当然夏バテなどを起こしやすくなる。短期間で食べまくりに挑む場合は相応の覚悟が必要だ。まぁじっくり味わう心も大切なので、消費量は強要しないが。また、こんな無謀な企画にご参加いただく謝意を込めて、スイカタイム以外の日中は开封市内の名所を案内するオプションをつけたり、夕食には河南名物烩面や夜市の烤羊肉などを賞味していただこうと思う。でも、スイカを思い切り食べられるチャンスは日本人の人生ではそうそうないと思われるので、夜の酒宴でも啤酒や白酒と一緒に並べたりして、ときにはウザがられるくらい日本人をスイカで囲んでみたいと邪心を抱く。
开封に限らず、この季節の河南人民の好意やもてなしの心はしばしばスイカ(の提供)を以て表現されることがあり、旅先でそうした場面に遭遇したこともある。スイカは夏の味覚であると同時に、友好と相互信頼の架け橋ともいえる。