南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

HARU HARUのMVを観ながら考えること

www.youtube.com

この撮影現場が韓国のありふれた生活空間かどうかわからないが、半世紀以上もアメリカの後援を受けていると、やっぱりアメリカ文化が染み込んでいるというかそのほうが似合っちゃいますよね。よく韓国の経済成長の基礎は日本の植民地時代に作られたとかいう主張が聞かれますけども、所詮下地だけですね。結局日本もアメリカが関与した朝鮮戦争で飛躍したんだし、日本の凄いのはGHQ占領時代に焼野原をアメリカ化される前に自力で街をある程度復興させたことでしょうね。日本よりも激しい地上戦を半島全土で繰り広げた上に38度線で今日まで臨戦状態を強いられてきた中では、自分たち古来の文化を守る余裕なんてなかったんでしょうね。その辺は沖縄にも酷似している。ときおり道徳や倫理的に常軌を逸したようなニュースが伝えられるたびに嫌韓共が騒ぐけれども、もし原爆投下後も徹底抗戦を続けて本土決戦に突入し、もっと荒廃した終戦を迎えていたら、占領軍は実際ほど良心的に日本の固有文化や風土特色を尊重するような政策を施してくれただろうか。そして生き残った国民にかつての慣習を取り戻す活力があっただろうか。
日本の植民地だったくせに非力ながら日本と肩を並べる先進国になった気で国際社会で発言力を増してくる国に、妬みや僻みを抱くのはわかる。しかし、非礼や非常識な国民行動が目立つのにはそれなりの翻弄された歴史があり、日本と同じプロセスで今の水準に至ったのではないという理解が必要だし多少は同情にも値する。G8にも参加できる揺るぎないアジアの最高先進国としての自覚と自負をもち、隣国の蛮行妄言に無駄な動揺を見せぬよう堂々たる態度をとることが大切だ(もう言い飽きたよ)。そのうえで、日本の背中を追いかけてきたアジア諸国の様々な生い立ちや近現代のプロセスを理解し、国際関係上で表面化する歪みへ適切な対応をすることが我が国の責務だ。真似してきたとはいえ、決して日本のクローンではない。けれど、日本国内にも多様な社会があるし、先に挙げたような沖縄の事情などは韓国の境遇を理解するうえで良きサンプルとなろう。
一概には言えないけれど、嫌韓どもは沖縄に対しても切り捨ての傾向にあるんじゃないかと、ふと思った。沖縄における米軍基地の存在は日本が中国に対して前線であることを考慮すれば、最大の抑止力にほかならない。しかし、近代に正式に日本の領土となって以来、大部分が犠牲の歴史を辿ってきたんじゃないかと思う。太平洋戦争での地上戦、アメリカ軍占領期、米軍基地と沖縄は捨て石、いや裏を返せば日本本土は沖縄によって国際情勢の荒波から守られてきたともいえる。その恩恵を受けながら同県民に対し基地同居を強要するのは日本国民の恥である。南北に細長い日本領土とそこに居住する国民の境遇はすべて平等であり、沖縄だけが国策に翻弄されることはあってはならない。そういうことが理解できない奴ほど、隣国の事情も正しく尊重できないんじゃないか。一時期だけ善意を尽くしたつもりになって置き去りにしたあとの社会を口撃する。日本はそういう傲慢な国であってはなるまい。

 
久しぶりに結構書いたなぁと思う。1000字目標に膨らませたんだが、ずいぶん頑張った気もすれば、書いてスカッとした気もする。