三菱重工跡地でジャンボゴルフ場などとして使われていた広大な土地が、市中心部から遠くなく公共交通もさして不便ではないところに偶然存在していた、からだとずっと思っていた。学区内で着工から建設、地下鉄整備にいたるまで目の当たりにしながら、なんでよりによって自分の身近な住環境が建設地に選ばれたのか、不思議と不満を同時に抱かないでもなかった。建設中は通学路を毎年のように改変され、オープンすれば来場者の車で裏道まで大混雑し、地域住民として不便も多いからだ。
たまたまwikipediaを眺めていて、大幸球場というのを見つけた。今まで学区の歴史とかでも一度たりとも耳にしたことのない名称である。調べてみると、現在のナゴヤドームの東側、至学館高校に隣接する住宅団地（地元通称:前浪の団地）のある場所に1950年から1981年まで存在した球場である。昭和40年代には、中日二軍の練習拠点として使われていたとされる。なんと⁉︎ ドームが建つずっと前から、この土地には球場文化があったのだ！ 何も無縁無関係の地を唐突に選んだ訳ではなかったのだ。これは郷土再発見の新事実だよ。
