南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

中山道贄川宿

緊急事態宣言発令県および青空フリーパス対象エリアからの脱出だけを目的に編み出したプラン。日帰り温泉とか、半日くらいでサクッと行けるのがいい。中山道塩尻辺りなら普通電車の往来間に1時間くらい取れてぷらっと歩ける、ということで洗馬〜日出塩が選ばれた。この駅間には洗馬と本山の2宿あり、街道と山の空気が楽しめる。ところが、

先日の大雨により線路内に土砂が流入した影響で、現在南木曽〜上松間が代行バス輸送となっていたことを、中津川行き快速車中で初めて知る。また奈良井〜塩尻間も今日の今日、列車運行を再開したばかりなのだ。全然事前把握してなかったわ。当然スケジュールはガッタガタで滞在に余裕もなくなり、慌てて特別ダイヤを調べ冒頭の条件に合わせた結果、贄川に落ち着く。代行バスなどの細かい乗継も、予期せぬ途中下車だと楽しめばいい。

JRでゆく木曽路

中津川から本来松本行きの南木曽行き。席がほぼ埋まる程度の乗客だが、全便運休の特急しなの客も含むと考えると、さすがコロナ禍。最近導入らしい紀勢線ならともかく、中央西線ワンマン運転・乗降口ボタン開閉はいい加減長いと思うんだが、途中駅乗客にまだ周知でないのが不思議。

コロナ蔓延防止の観点から、代行バスは当然満席回避のゆとりある台数を用意してるものと思いきや、2台しかなくピッチリ座ってるのに唖然。以前JRの代行バスを利用した高山線角川〜猪谷間では、5、6台運行されて待機場もあった気がする。中央線各駅は主要駅ふくめ大型バスの乗り入れる余裕あるロータリーが乏しい。駅から国道19号へ出る道も狭く、大型バスは慎重に軒先を進む。上松行きは女性ドライバーの丁寧な運転に好感。比較的乗り慣れた中央線をバスで並走するのも新鮮。十二兼では木曽川対岸の八剣神社周りが大きく抉られるように崩落していて、災害の深刻さを痛感。野尻では、恋路峠流星観測で食料準備に利用するタイムリーが、デイリーヤマザキに変わったことを知る(コンビニ前が代行バス停留所)。電車の車窓では殆ど意識しないけど、この区間のJR駅って結構19号の間近なんだな。十二兼や大桑のホームがこんなに道路際だとは思ってなかった。代行バスならではの発見だね。

国道沿いの崩落現場では復旧工事が行われており、倉本〜上松間では片側交互通行により遅延が生じる。電車との接続に15分程度の余裕を設けてあるが、上松到着は電車発車3分前。円滑な乗り換えにご協力ください、と言われながら降りたのに、上松駅に電車の姿はない。こっちも遅れているのだった。結局特別ダイヤより10分遅れで折り返し発車。そもそもこのダイヤで贄川滞在時間は36分。さらに10分も削られることに。もう代行バスとか乗ってるだけのトリップなのに、あくまでも冒頭条件にこだわるヤツ。

贄川

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年季の入った木造駅舎

贄川宿までを歩きながら、今10分遅れの電車が塩尻を折り返してくるなら上松行きも10分くらいズレるよな、と読む(→正解)。5分足らずで宿場口。

贄川関所

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贄川関所

さきの企画中、贄川には関所があると知り、平沢や日出塩から歩けないか検討もした。福島関所を補い、女改めなどを行ったという。中を見てゆく暇はなく残念。

重文の深澤家住宅

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深澤家住宅

張り出したような二階が特徴的。贄川屈指の商家だそう。

宿内に2箇所ほど清水豊かな水場がある。生活用水にも使われるのだろうか。

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水場

ほか、宿場町風景。山に囲まれた狭隘なところで、道筋が山へ吸い込まれてゆく感じが良い。

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贄川宿の町並み

駅ホームで、木曽の澄んだ空気に深呼吸しながら、山々を仰ぐひととき。

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贄川駅にて

帰り道

木曽路でのイレギュラーはともかく、大曽根帰着はきっちり18時に収めるつもりでいた。ところが南木曽行き代行バスが接続の中津川行き電車に間に合わず、あとの名古屋方面快速へも波及して崩れた。やはり足を引っ張ったのは、上松〜倉本間の片側交互通行箇所だ。削れた山肌と応急工事の傍らを通り抜けながら、鉄道も道路も危ういところを通行しているものだなと。設けられた接続時間ほども余裕ない乗継ばかりだったので、南木曽での25分間はやや持て余す。上松もだけど、せっかく降り立つ機会なのに周りを楽しめなかったな。

ともかく、そもそもまともな観光等するつもりじゃなかったものの、ホントにショートステイで往復しただけのトリップに終わった。降りた贄川をふくめ木曽平沢塩尻間を少し知る機会にはなった。あと、バスから眺める中央線、ね。意外な発見はあった。