南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

スッキリ大南门

jaike.hatenablog.jp
先日は手厚く保護される明清城壁を揶揄したけれど、河南大学との共存関係を邪魔物扱いしてる文言が気に入らなかっただけで、べつに疎ましいわけではなく开封市全体で眺めれば喜ばしいことだ。近年の开封市における大改造事業は北京冬季五輪特需に押されていると思っているのだけど、なかでも城壁の修復はめざましく進んでいる。まるでホームレスの小屋掛けのように壁の一部代わりにされたりレンガを持ち去られたりして、綻んだり傷んだり崩れたり隠れたりしていた部分が見違えるような姿を現してきている*1。とくに内周の修復が際立っており、全体の南半分はほぼほぼブロックを積み替えられ壁沿いの道路(城坡街)も整備された。じきに西安のように壁上をぐるりと伝うこともできるようになろうが、内周を巡れるようになったことは先ず大きな成果だ。

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西南城坡街(2014年)

西站近くで見かけたこの城壁内周道路が、現在に至る改修モデルだったとはね。この光景をコピペしたのがぐるりと半周以上完工したらしい。
その修復事業の一環として、衛星写真で「おお!」と目をみはり感心したのが、大南门(城壁と中山路の交点)だ。中山路は古都开封における朱雀大路、大南门は朱雀門にあたる大玄関口だ。実際、包公湖畔には朱雀门遗址という人知れぬスポットもある。しかし近年までの大南门は、単なる城壁の寸断箇所に過ぎず、立派な城門復元を施された小南门(新门、解放路口)とはあまりに対照的だった。門口は狭く、公交(市バス)と軽車両以外は南進一方通行じゃなかったかな。さらに門口の内側には商店や古民家が無造作に溜まり、火车站と龙亭を結ぶ華の中山路において見栄えの冴えない一角を形成していた。

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改造前の大南门

私の衛星写真情報源の中では比較的最新を誇るiPhoneアプリが、一足古い絵を残してくれていた。城壁外側の綺麗な公園(健康主题公园などという)と、内側の雑然とした宅地との差は歴然。

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改造後の大南门

門口内側の住宅が一掃されて、スッキリした広場に生まれ変わってる! 雑然や混沌は开封の魅力でもあるけれど、大南门に関しては朱雀門の威風を取り戻してほしいとずっと願ってきたから、この整理は城門復元に向けた大きな前進だと評価したい。小南门に見劣りしないやつ造ってほしい。

*1:かく言う自分も夜市でビールをしこたま飲んでは、暗闇の壁面にアンモニア水を放ってきたので、腐朽に加担したと言われても抗えない