『地球の歩き方』の開封市の見どころマップを眺めていたら、ふと龙亭旅游区の中に贡院なる場所を見つけた。
贡院とは、科挙の試験場のこと。河南贡院碑は河南大学明伦校区内にあるはずだ、と訝る。
jaike.hatenablog.jp
この記事にもある部分を復習すると、河南贡院は1659年、明代周王府跡地(現在の龙亭一帯)に建てられ、周辺の水はけが悪いことから1731年に現在の河南大学の地に移転された。
baike.baidu.com
つまり河南贡院の元祖は龙亭にあったということだ。河南贡院碑を書いたときに一応認識したはずだが失念していた。さて、マップ上の位置が正しければ、翰园碑林の景区内ということになるはずだ。碑林は2回ほど訪れたがそんなスポットは記憶にない。ちょっと検索してみた。(なかなか手掛かりに乏しかった)
www.sohu.com
この中に贡院に関する記述がある。
到中国翰园,不能不去贡院里体验一把盛世大宋时的科举考试。贡院是古代朝廷开科取士的地方。兴于开封、也终于开封。作为大宋文化的重要组成部分,中国翰园的贡院能让你穿越时空,重返大宋,体验盛世科举。
たしかに翰园の中にあるようだ。
touch.travel.qunar.com
最後から2番目に「貢院」と掲げた門の画像がある。詳しくは分からないが、漢字や書法を学べる体験型の催しも行われるようだ。
なるほど、石碑だけに封じてしまわず文化を後世へ継承していく姿勢は大事だね。近年は大学関係者以外のキャンパス進入を厳しく制限するようになり、贡院碑をおいそれと拝みに行くことも難しくなった。贡院の歴史と文化が風化せぬよう観光地の一角に接点を設けたのは正解だ。まぁいずれ明伦校区も铁塔公园と合体して観光地化され、贡院碑とも再会できるようになるだろうよ。