南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

真心香瓜子

前々からAmazonでどうにも気になって仕方なくて、買ってみた。

やっぱりな…

パッケージに清明上河图が描かれてる。

メーカーは安徽省なんで、違うかなぁ、と思ってた。香瓜子が大好物の母にはいつもの洽洽のを買いたかったけど、2ブランドセットで適当数の商品がなく、洽洽より20g増量の真心を3つセットで買っちゃえ、となった。味違うかもしらんが、順応してくれ。どうしても今パッケージを実物で確かめたい私個人の都合。

さて、清明上河图を検証。

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パッケージ表面
真空パックのため皴になって若干不鮮明ではあるが、清明上河图の最も有名な場面のひとつ、虹橋。手元にある「清明上河図」(10年ほど前に、开封府近くの道端にて1冊2元で買ったお土産用コピー)の該当箇所を並べてみる。
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清明上河图の虹橋シーン
ホンモノよりは多少デフォルメされてるけど、往来する人々は一人として消されずに細部まで描き写されている。同様に裏面も、
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パッケージ裏面

表面の絵図の端から両側へ続いている格好(裏へ折り込んでいる)なので、左右はつながらない。これも該当部分を切り取ってきて対照してみよう。

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清明上河图の2コマ

河を往来する船や岸の櫓状のものまで、やはり丁寧に描写してある。清明上河図は北宋時代の都の様子や当時の習俗をつぶさに描いており、歴史的価値が高い。オリジナルは北京の故宮博物院に所蔵され、上海万博ではデジタル清明上河図が公開された。日本にも伝わって影響を与えており、模写や類作は日本各地に所蔵されている。まぁこういうコピーや転用に興奮するのもいいけど、たまには一度原本を見に行くべきだよね。