南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

开封府、拡張

ブルーシートで覆われた包公湖を示すために載せた画像だけど、周辺で気づいたことも指摘したくて敢えて広範に切り取っている。再掲。

水抜きされた包公湖

jaike.hatenablog.jp
たとえば、
州桥発掘調査と遺構展示のため歪められてしまった中山路は、元に戻す気ないらしい。交通の往来には支障ないんだろうか。この件については、今まで書いてきた雑記を踏まえて総合的に思うところがあるので別稿にしたい。勝手な憶測だけど、たまぁに市の方針と的中してたりすんだよな。
包公湖南岸の迎宾路沿い東側に空いた更地、もと东京大饭店というホテルのあった場所。かつては『地球の歩き方』开封の宿泊施設欄でトップに掲載される優良ホテル(3つ星だったかな?)だった。いつしか閉業して取り壊されて年月は経ってる。『地球の歩き方』开封項で紹介されるホテルもすっかり入れ替わった。昔は东京大饭店や开封宾馆(自由路・相国寺の近く)だったのが、ユースホステルやビジネスホテルチェーンが発達してその座を占めるようになった。また、星なし・中国人専用だった汴京饭店がエントリーしているのにはちょっと驚きもしている。ともかく、今はちょっと目立ってしまっている东京大饭店の空き地は、どう活用されるのかな。
この画像には、开封西站相国寺という2つの閉鎖されたバスターミナル跡地が写っている。もう知ってる人しか分からないくらいだが、”らしい”外観を留めている。まったくの別物に建て替わるまで癖のようにチェックしていくんだろうな。

この航空写真から得られる情報の中でも注目したいのが、テーマパーク开封府。敷地を西側へ拡げたらしいのだ。百度地图を参照して気づいた。

开封府、拡張工事中

GoogleMapよりやや時を遡っている。ちょっと傾いだ正方形の既存エリアと、延庆街を挟んだ西側に建設工事現場があり开封府 二期と表示されている。範囲を分かりやすくするため延庆街を境に色分けしてみたが、工事の様子から2つを隔てる延庆街は潰されて一体化するものと考えられる。道教寺院延庆观から南へ延びてきて包公湖の小橋へとつながる、由緒ある道筋なんだけど寸断だろうね。
さらに、もう一段階前の姿をタブレットPCの地図アプリで入手した。

更地になったばかりの、开封府拡張予定地

この時点で延庆街が消されていることは明らかだ。直前この場所に何が建っていたかは知らない。2012年に开封府を訪れた際、たまたま工区方向を撮っているが、これじゃ不鮮明だよね。

开封府清心楼より西方を望む

画像右奥方向が該当の場所。古風建築の後方に平屋の屋根などが見える。

(3月21日追記)iPhoneアプリの航空写真はさらに古かった!

iPhoneアプリの航空写真

まだ敷地の南半分くらいの旧建物が残ってる。赤い屋根の建物は、清心楼からの画像にも写ってるね。

工事期間もイマイチ分からなかった。昨年9月に完工し、従来エリアと合わせて開放されている。拡張工事の完成予定図が検出された。2019年3月に投稿されているので、工事期間は2年ほどと推測される。
www.sohu.com
より湖畔に接する位置に造られるので、湖の対岸等から望むと湖上に浮かぶような錯覚をもたらすよな。また、パフォーマンス中心だった従来区域と比して、新区域では宋代府衙文化に親しむ展示が特色となるようだ。いつか訪れるときが楽しみだぜ。

冒頭画像の开封府部分を拡大

あらためてズーームインしてみた。伝統建築の外観はほぼ出来上がっているように見える。延庆街だった部分がまだ露わなので、不自然なく繋がれば完成だろう。(未完ぽくても普通に開園する)
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