南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

2ndtime Philippines 1:Manila

はじめての中華圏外渡航ということで、英語でシンプルなシリーズ名にした*1
*1:このまま2nd、3rdと続くか否かは不明
Firsttime Philippines 1:Pampangaへ - 南蛇井総本氣

果たして2ndが叶ったので、詳細タイトル設定(都市名)とともに踏襲する。尚、前回同様に移動が多いので、滞在時間の長い地名を採用する。

はじめに

この夜でGWのフィリピン行きが決まった。なかなか具体的な話にならなくて、半ば諦めても他に計画も立てられず、今年はコロナ禍以来の引きこもり休暇かなと凹みかけてた。2023年1day台湾以来、今の10年用パスポート5度目の海外だよ、勿体ねえ。来年にはもう更新が迫る。ともかく、楽しみの予定がたったことで、このところ低調だった蛇池の活動もエンジン再始動といきたい。春到来なり。
焼肉きんぐ - 南蛇井総本氣

2016年夏以来9年ぶりの実現となった、フィリピン再訪。今回も、親しくしているルビー姉さんの帰郷に同行する態で、GW中の日程を指定するほかは滞在中のイベントはすべてお任せ、のつもりだった。前回のお盆休みはフィリピンでは雨季で、曇天とスコールの繰り返しだった。4月とXmasがベストシーズンだというフィリピンの、キレイな空と海を見られたら十分だと思ってた。普段自分で企画する旅行は、綿密に行程を決めて名所をあちこちせわしく観光するパターンなので、ときには人任せでノンビリする旅行もいい。ところが姉さん今回は里帰りより私を楽しませるほうに重点置いていたらしく、綺麗な海と、出来たらもっかい銃撃ちてえな、くらいに軽く考えていたところの感覚差はあったようだ。直前の体調不良で危うくなった時、一人でも里帰りしてリフレッシュしてきなよ、って言ったら、一人ならキャンセルするって言いだして困った。

前夜まで

ともかく、流行りの百日咳みたいな症状に悩む姉さんとは裏腹に、大事な旅行のために体調管理には十分気をつけてきたつもりが、社内でコロナ感染者が現れて不安を覚え、土曜夜にはバーから8キロ深夜の徒歩帰りして発熱するも、休暇中の日本にいる貴重な4日間を無駄にできず乗り鉄と免許更新を敢行し、ついに出発前日、高熱と相成った。
jaike.hatenablog.jp
欠席した小学校の修学旅行が脳裏をよぎるくらい、落ち込んだ。前夜21時ごろが一番しんどくて、計らずとも高熱とわかった。迎えの時間だけ聞いて、諦めてないと伝えるのが精いっぱいだった。日付変わって3時ごろ、何か食べて市販薬飲もうとしたころには、幸い解熱に向かっていた。終日寝つぶしたので、そのまま朝まで洗濯などしながら身体慣らしてゆき、出発のときには何とか目眩程度まで治った。以前中国行った時も、直前まで仕事疲れで微熱を帯びていたが、空港行って飛行機に乗ったらスッカリ元気になったことがある。気の持ちよう、か。

名古屋からマニラへ

セントレアへは知人の車で送っていただく。お店で何度か見かけたことある方で、よくフィリピンガールの送迎をしているという。名鉄以外の手段でセントレアへ行くのは、たぶんプレオープンのバイト以来だと思う(笑)。名二環から知多半島道路へと至る車窓が、地元ながらヤケに新鮮だったりする。直近まで病んでいたので着替えなどろくに準備もしてなかったが、身の回りのものだけで良いというので貴重品程度の超軽装だ。それはフィリピンへの土産などを大量に運ぶスーツケースのために、私の預け荷物枠を譲る意味もある。
今回も、格安系のセブパシフィック航空。かなり直前で安く確保したため、私の分だけ往復で取ったそう。前回は深夜出発の未明マニラ着という、いかにも格安航空らしいダイヤだったのが、今回は昼過ぎという良心的な設定になっている。9年前当時、かつて在比米軍基地のあったクラーク(Clark)へマニラ国際空港機能を移転する話があり(アロヨ政権下)、里帰りが近くて便利になると期待されていた。コロナ禍を経て計画も変遷、現在はブラカン州の海上に新マニラ国際空港を建設中である。クラークは一地方空港として存続しつつ、一部のLCCが日本とを結んでいる(名古屋は定期便なし)。したがって、今回もニノイ・アキノ国際空港へ飛ぶ。
T2に近い駐車場へ停めたのに誤ってT1出発ロビーへ行ってしまい、重いスーツケースを転がしながら連絡デッキを往復する羽目になった。格安航空向けのT2は2019年供用開始だが、今回初めて利用する。もう一昨年になってしまった1day台北は、Peach航空ながらT1だった。付け足しのような造りなのにフードコートとか整ってて綺麗だ。関空の第2ターミナルとよく似ている。チェックインは専用端末で予約番号入力とパスポート読み取りにより済ませ、別途荷物を預けるためカウンターに並ぶシステム。ここで、荷物運びと見送りいただいた方々に礼を言って別れ、出国審査へ早々と進む。ルビーふくめ外国人の皆さんには申し訳ないほど、自動化ゲートで瞬殺してしまう。LCC機内食(弁当)は有料だが、免税エリアのフードコートで食事するのも禿げるくらい高値。かけうどんとカツカレーで合わせて5000円にもなる。万博を嘲えない。LCC乗るなら空港外で食べておくか、あらかじめ持参した軽食を機内で摂るべき。姉さんは、向こうでアドボ作ってくれてるから、とあまり食べなかった。
前回のセブパシフィックはせまっ苦しい機内で、前席リクライニングが鼻先に倒れてくる圧迫感が一種のトラウマになってる。ところが今回は通路2本に各3・3・3のシートを配して思ったより広く、閉塞感はない。たしかに搭乗ゲートで待機するフィリピン人は機内に収容できるのかと思うほど大勢だったが、この余裕には安心した。それでも姉さんは窮屈そうに終始モゾモゾしてた(笑)。フライトは概ね4時間、到着を読むのに紛らわしいので航行中にiPhoneをマニラ時刻へ合わせておく。目立った乱気流はなく、晴れた雲海の上をゆく。酷かったのは着陸降下時の急激な気圧変化で、かなり長い時間耳が詰まってた。マニラ周辺の天候や滑走路混雑状況もあろうけど、乗客をあんなに苦しめる降下は未経験で機長の腕を疑う。マニラ国際空港にはJALでない日章マークをつけた飛行機が駐機しており、政府専用機と直感した。石破首相のフィリピン訪問からの帰国直前だったようだ。

さて、フィリピンお任せ旅行唯一の難所は、入国審査である。前回は入国カードの記入不備を突っ込まれて狼狽え、ゲート外から姉さんに口添えしてもらって助け出される始末であった。フィリピンでは2022年末からeTravelというシステムを導入し、渡航者は入国時の登録が義務付けられている。出発予定日の72時間前から登録が可能。私は昨日これを知らされ、言われるがままに熱っぽい顔で写真を撮り、住所とともに送付して知人に作成してもらっている。登録が完了するとGmailに右のような画像が送られてくるので、審査時に(オフラインでも)提示できるようフォトにもバックアップしといた。まったく個人でフィリピン渡航を計画した場合は、エアチケット購入時にアナウンスされるとみられる。 実際審査場内でも窓口で要求されて初めて知り、困惑している日本人をチラホラ見かけた。一方で、
eTravelこそ持ってるものの緊張の面持ちで長蛇の列を脱すると、審査官はiPhone画面には一切目もくれずパスポートの照合が済むやスタンプを押して呆気なく通してくれた。あとで聞くと、9年前と同じパスポートなので履歴が残っており簡易に済んだとのこと。ラッキー
フィリピン人レーン、外国人レーンともに相当な混雑状況だったのでどちらが先に通過したか分からず、預かり荷物受取場なら確実に来るから合流できるだろうと考えて、同フロアに下りてたら暫し会えなくてパニックに。その間悠長な私は、海外あんしん定額 | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンクでのネット接続を試みている。フィリピンのネット通信会社はまったく知らない。以前は海外パケット定額サービスでも対象の海外通信会社が指定されていて、たとえば中国なら移动と联通しか対応してなかった。今は対象国なら通信会社は指定されない。フィリピンは定額国L対象。現時点から96時間3,920円を申し込むと4日の夕方には失効する。5日は早朝帰国なので24時間を新たに追加するのは勿体ない。この微差どうするかな。自動接続するとGlobeがすぐに繋がるけど、あまり安定しない。移動中にいろいろ試すうちにSmartという回線も知り、滞在中は場所によって良好な方を随時切り替えて使う。ときには著しく環境の悪いところもあり、Wi-Fiを借りることも。
入国審査では用無しだったeTravel、税関ゲートで要求されて読み取り機の精度悪く、バックライトを強制Max。まぁ、晴れてマニラの土を踏む。

メトロ・マニラからの脱出

空港に出迎えてくれたのは、ルビーの妹ジェマさん*1とその息子ジェンポール君、彼のガールフレンドの3人。ジェンポール君とは9年前、一緒に拳銃撃ちをした。
jaike.hatenablog.jp
当時高校生だった彼は水泳選手でもあり、引き締まった身体をしていた。大人になって太まり、まるで別人のように体形が変わってしまってた。現在はポルノ⁈のコールセンターで働いているという。彼の運転する車*2でジェマさん手作りのアドボが待つ家へと向かう。
前回も感じないではなかった*3が、メトロ・マニラの交通渋滞は一層深刻になっている気がする。かつて、ドゥテルテ政権で取り締まりが厳しくなったせいともいわれ、一見中国ほど乱雑ではないなと思えたフィリピンの道路事情。もはや一時期の中国顔負けのカオスと化している。無理な横断や割り込みなど、運転者や歩行者の横着だけではない。至るところで行われる道路改修工事による迂回路が整っておらず、意味不明な場所で大量の車がUターンさせられるなど、流動性を無視した動線も影響している。ジェンポール君の運転はフィリピン人にしては真面目で、車間距離は十分とるし無茶な動きをしない。そのことが却って粗暴な割り込みを易々と許してしまい、もどかしくもある。开封在住中、車間をつめて車線変更を繰り返し攻めの走りをするタクシーに乗り馴染んだせいかな。一応5人乗りとはいえ窮屈な車中で、昼前に摂って以来の空腹が極まってきて辛かった。
途中、イムス(Imus)市のショッピングセンター、ロビンソン(Robinsons)に寄って、店内へ駆け込んでいった姉さんたちを待って裏の駐車場で外の空気を吸う。モールにはダイソーも入居しているらしい。何か軽食を買ってくるのかと思いきや、銀行の両替所が閉まってたと落胆して乗車。姉さんも空腹を我慢できなくなって、その先のファストフード店Chowking(超群)で食事。私は空腹が度を越して逆に食べられなくなっており、少量ですぐ満たされた。ラーメンやらワンタンやらチャーハンやら、今考えると中華系メニューだったな。ここでジェンポール君とGFが、中国語を少し話せることを知る。「没有钱」だの「疯了」だの出てきて親近感湧く。
そうして、感覚23時くらいにジェマさん一家のお宅に着いた。もう満腹で缶ビールは飲めたけど、つまみのアドボは味見くらいしかできない。私の暑くてもエアコンなしで寝られるのを知っているルビーが、2階の窓ある部屋を寝室に充ててくれる。室温は実家の自室やアパートのロフトと同程度だったので、窓と扇風機を全開にしてゴロリ。

2ndtime Philippines 2:Dasmariñas,Matabungkayへつづく)

*1:9人兄弟姉妹の末っ子、ルビーが下から2番目と後に知る

*2:ホンダの小型なステーションワゴンタイプ、車種不明。また、マイカーかと思ったが、レンタカーだった

*3:時間帯のナンバープレート番号による市中走行制限策など