南蛇井総本氣

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

城市轨道交通2件

郑州地铁に端を発し、开封、信阳、许昌、安阳と各都市交通を取り上げてきたシリーズ、今回で一区切りとする。先日の洗い出しはちょっと不公平に思われたので、市域の規模に関わらず、河南省の全地級市(および省直轄県級市の济源)について○○軌道交通と検索してみた。そのうちの2市で、実現性の度合いはともかく、架空鉄道ではなさそうな構想が見られたのでピックアップして締める。

濮阳市城市轨道交通

濮阳は河南省北東部、安阳の東に位置する市で、近年まで市区に旅客鉄道駅がなかった(域内最寄りは京九铁路台前站)。これまでに2回訪れたことがあり、ホームタウン开封を除けば河南のなかでも好きな町の一つ。市街地は比較的コンパクトであった。
濮阳市城市轨道交通线网规划方案曝光 共计5条线设站91座
jaike.hatenablog.jp
郑州と济南を結ぶ高速鉄道の開通により、悲願の市区に旅客駅(濮阳东站)が誕生。小規模地方都市だった濮阳も徐々に東西へ市街地拡大が進み、また南に近接する濮阳县中心部との距離も縮まってきたようだ。新たな都市交通計画が浮上しても違和感はない。形態が跨座式单轨を推奨しているところも、安阳の影響大なり。
南北に貫通する2号线は、京开大道をはしり戚城公园を通って、濮阳县城に至る。実現する頃には、开封や许昌みたく濮阳县も区制施行してそうだな。4号线の途中駅、龙文化公园は张挥公园(挥公陵)とはまた異なるらしい。
jaike.hatenablog.jp
中華第一龍発見地もぐっと利便性あがるし、新たな見どころを発掘するのに交通機関の発達は不可欠。まぁ安阳の現状を見るに、5路線も完成させるのは予算的にも難しいと思うけど、無理せず期待。

三门峡城市轨道交通

三门峡は市区を訪れたことがない。陇海铁路が市中で物凄いS字曲線を描くところで、車窓から俯瞰したことは幾度かある。青龙洞河が黄河に注ぐ河口にできた細長い市街地が特徴的で、あの信阳よりもマジで拡張の余地がない地形であった。2015年、陕县の陕州区昇格に伴い、黄河に沿った乏しい土地を西へと開発して地道に成長している。この轨道交通もそれに応じたものだと思われる。
www.rail-transit.com
こちらは1本の有轨电车、ライトレールで計画されている。この路線のポイントは、起点が陇海铁路三门峡站ではないこと。在来線の駅はもともと市街地の東の外れにあり、軌道交通はこれをカバーしない。逆にこの路線の中心駅となっているのは、高速鉄道三门峡南站だ。旧市街地とは青龙洞河を隔てた陝州区に位置し、新興開発の要所ともいえる。陕州区中心部(旧:陕县县城)と三门峡旧市街地との中間地点でもあり、新たな軸として機能しそうだ。西への拡張に合わせた、というよりは湖滨区-三门峡南站-陕州区の3点を結び一体的な発展を促進するための、新交通と考えたい。
また、観光業振興の側面もある。黄河河岸の陕州风景区(天鹅湖站が最寄りか)を通るだけではない。東端の湖滨站からは、かつて三門峡ダム(三门峡水库)の大堰堤(大坝)建設のために敷設された湖大铁路を、観光向けに改修した鉄道が延びている。
全线通车!三门峡沿黄观光小火车响起汽笛声 载来“慢生活”乡村时光
ライトレールなのに中心部を貫いていないのも、湖滨区内は観光要素強そうだな。幾筋も路線を組まず1本に絞って要所を繋いでいるあたりも、他市より実現性高そう。三门峡編では飛ばした市区も、かつて『地球の歩き方』に載ってた虢国博物館など訪れたいところはある。ここにライトレールができていたら、もっと行きたくなる。楽しみに待ってるぜ。