南蛇井総本気

南蛇井にとらわれた言語的表現の場

ヤシン師殺害は、ルール違反

Nanjai2004-05-01
 ≪パレスチナのイスラム原理主義勢力「ハマス」の創始者であり精神的指導者のアハマド・ヤシン師が22日、パレスチナ自治区 ガザ市内で、イスラエル軍の奇襲的なミサイル攻撃で殺害された。殺害された直後、ハマスは即時、報復声明を出し、これを受けて、イスラエル軍は、緊急の警 戒態勢を敷いている。≫一般にはこの殺害は、パレスチナ問題の当然起こるべき一環だと考えているようだ。イスラエルがテロ組織の幹部を殺害し、組織は総出で報復する。その繰り返しだと考えている。ところがこの度のは、それで片付かない。それは殺害の対象者だ。以前、アラファト議長が狙われたことがあった。危機一髪で脱出し、命は取り留めた。今回ハマスが報復を宣言すると、アラファト氏を含めたパレスチナの要人への攻撃も辞さないとする政府方針を発表したイスラエル。これは実は、対等な戦闘をもはや逸脱しているのだ。
 今回殺害されたヤシン師は、イスラム原理主義勢力でありイスラム市民生活支援組織でもある「ハマス」の創始者である。同組織は、宗教活動のほかイスラム難民の救済や支援事業を行っている。殺害は、言うならば市民活動の阻害ではないか。さらに最大の罪は、宗教者殺害である。つまりイスラエル軍は、ブッダやキリスト、ムハンマドを殺したことになる。殉教を覚悟していたとはいえ、聖職者を殺害する残忍さはいかなる人間でも持ち得ない。それは人がココロのどこかに宗教的なものをもっているからだ。イスラエルはユダヤ教の国である。ユダヤ教を宗教の柱としている国が、盲目にも宗教者を殺害した。もはや国際法廷行きは逃れることができないだろう。アメリカはサダム・フセイン暗殺を何度となく企て、ついに捕縛に成功したがあれは一国の政治家を拘束するという犯罪である。しかし、文化とも密接に結びつく宗教指導者を殺害したとなれば、極刑に処すは当然である。
 逆に言えば、ハマス含めイスラムの人々は、バチカンの大司教やユダヤの聖職者を殺害する権利を有してしまったわけだが、その欲求を抑えることが平和解決後の国際裁判で優位に立つことになる。どちらをとるかは彼らに決めてもらいたい。結:あくまでも宗教を守り、対等に闘い抜け。【2004/03/25/PM】