不備のない良好な診断書を戴くと、須らく返信用封筒に詰めて簡易書留の速達で送った。私の出来ることは終わった。問題は、あの大きなレントゲン写真をどうやって輸送するか。手荷物でも大荷物でも厄介だし、ましてや国際急便で後から来てもらうのも超過料金に及びそうだ。まっすぐな状態ではスーツケースにも収まらない。これは旅行会社や航空会社に尋ねないといけない。
それにしても、内科検診の際に、医師の手元書類最上段に心電図の結果があったので、もしや、と思ったが、何も言われなかった。静態時では異常は出ないはずだと踏んでいた。あっさり問診は終わった。後ろめたいと言っちゃ何だけど、まぁ向こうで何か出たら人民病院や紅十字病院のお世話になることにする。ん？これで弱みを握られたから、反政府的な活動はできないって？ それはどうだろうな。性格だから、ついつい何か起こしてしまうかもしれない。晋三と心臓はこの1年を左右しそうである。
―無駄話してないで、肝心なことを早く言えよ。
回答：最も肝心なことはタイトルでネタにするか、フィニッシュで締めるものである。
